“国立決戦”はドロー決着!…柏の木下康介が後半ATに同点弾、逃げ切り失敗のFC東京は7戦未勝利

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2025年04月11日 21:29  サッカーキング

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FC東京と柏レイソルの一戦は1−1のドローで終了 [写真]=兼子愼一郎
 2025明治安田J1リーグ第10節が11日に行われ、FC東京と柏レイソルが対戦した。

 ともに新監督を迎えてシーズンをスタートさせたFC東京と柏だが、序盤戦の成績は対照的となっている。リカルド・ロドリゲス監督率いる柏はここまで4勝4分1敗の成績で5位に位置。第5節からは4戦未勝利と苦境に陥ったが、前節はガンバ大阪に完封勝利し、5試合ぶりの白星を飾った。対して、アルビレックス新潟をYBCルヴァンカップ準優勝に導いた松橋力蔵監督を招へいしたFC東京はJ2降格圏の18位に低迷。直近は6戦未勝利と苦しい戦いが続いている。

 雨が降りしきる中、序盤は拮抗した展開となる。13分、FC東京は後方から丁寧にボールを繋ぎ、持ち上がった岡哲平が地を這うような鋭いミドルシュートを放つ。濡れたピッチの影響もあり、GK小島亨介がこれをファンブルするが、ボールは惜しくも枠を外れる。一方の柏は小気味良くパスを繋ぎつつ、サイドからのクロスを起点にチャンスをうかがう。FC東京も機を見たプレスから速攻を繰り出し、一進一退の攻防が続く。

 21分、柏は垣田裕暉の斜めのランニングを囮に使った小泉佳穂がバイタルエリア中央へ侵入。斜め後方からのパスを受け取りシュートを放ったが、相手DFの体を張ったブロックに阻まれる。その後、柏がボール保持率を高めて主導権を握っていたものの、FC東京が35分にワンチャンスを活かす。セカンドボールを拾って左へ展開すると、俵積田晃太がドリブルで仕掛けてクロスを供給。相手DFのクリアミスが仲川輝人に渡り、難なく押し込んでネットを揺らした。

 先制したFC東京は41分、ボックス手前やや左寄りの位置でFKを獲得し、安斎颯馬が直接ゴールを狙ったが、鋭いシュートはクロスバーを直撃。追加点は奪えなかったが、柏の攻撃を無失点に抑え、1点リードで前半を終えた。

 後半の立ち上がりは1点ビハインドの柏が攻勢を強める。54分、左サイドでボールを受けた小屋松知哉が反転で相手DFと入れ替わり、中央でラストパスを受けた小泉が右足のダイレクトシュートを放つも枠を捉えられず。ボールを保持して押し込み続けるがなかなか決定機を作り出せず、途中出場のマルセロ・ヒアンを起点としたFC東京のカウンターを度々浴びる。

 その後は互いに選手を入れ替えつつ、ボールを持つ柏、カウンターを狙うFC東京という構図で試合が進む。FC東京は途中出場で左サイドバックに入った長友佑都が気迫溢れるプレーでチームメイトやホームサポーターを鼓舞。シンプルな攻撃から遠藤渓太や小泉慶がフィニッシュに持ち込むなどチャンスを作る。対する柏は86分、ロングボールを木下康介が頭で逸らし、抜け出した小泉がループシュートを放つも、ここはオフサイドの判定が下された。

 このまま試合終了かと思われた90+4分、柏は熊坂光希が右から低いクロスを上げると、体を投げ出した木下康介が右足のダイレクトシュートを押し込み、土壇場で試合を振り出しに戻す。試合はこのまま1−1で終了し、『国立競技場』での一戦はドローに終わった。次節は20日に行われ、FC東京はセレッソ大阪、柏は湘南ベルマーレといずれもアウェイで対戦する。

【スコア】
FC東京 1−1 柏レイソル

【スコア】
1−0 35分 仲川輝人(FC東京)
1−1 90+4分 木下康介(柏レイソル)

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