ニュージーランドTに出走予定にストレイトトーカー(撮影:下野雄規) 舞台は中山競馬場だが、同じ距離で行われるNHKマイルCの前哨戦。過去10年間でこのレースをステップに本番へと挑んだ馬は[2-2-2-38]。NHKマイルCを占う意味でも見逃せないレースだが、そこはトリッキーな中山マイルコース。コース実績も重要視したい1戦だ。
◎ストレイトトーカーは中山競馬場芝1600mコースは新馬戦含めて[2-0-0-0]そのデビュー戦は半マイル通過48.4秒のペースを先行し、最後は11.9秒、11.8秒、11.4秒の加速ラップでまとめた内容は秀逸だった。続くクロッカスSは控える競馬に戸惑いながらもメンバー最速の末脚で4着。前走は好スタートからハナを奪ってマイペース。最後を11.2秒、11.2秒でまとめて、危なげなく押し切った。課題は残るが楽しみな勝ち方だった。
〇アドマイヤズームは朝日杯FS優勝馬。このレースは前後半の4ハロンが48.0秒〜46.1秒というスローペース。先行して楽に抜け出した本馬に展開の利があったことは否めないが、それでも最後は10.9秒、11.0秒。2着馬に2馬身半の差をつけたのだから能力は高い。初の関東遠征をこなせば、あっさりのシーンがあって不思議ない。
▲ルージュラナキラはつわぶき賞優勝馬でフィリーズレビュー1番人気馬。この時はやや出負けしたのをすぐにリカバリーし、馬群の中で我慢させていたが、最後の直線ではまったく進路が出来ずに不完全燃焼の1戦となってしまった。不運だったとしか表現できないレースだったが、捲土重来を期す1戦だ。
△イミグラントソングはひいらぎ賞2着。このレースはモーリス産駒の大型馬デンクマールがハイラップを刻んでレコードタイムを更新するなかメンバー最速の末脚で0.1秒差まで迫った。前走内容はやや不満だが豊富なキャリアも武器になりそうだ。
ほかではダリア賞に勝っている△プリティディーヴァと不敗の△ムイ。前走の勝ち方が印象に残る△ルナルーチェットのレースぶりにも注目したい。