

「アヤの大学も決まって、春からはいよいよ2人暮らしだな」
私たちには2人の娘がおりますが、それぞれ就職や進学で家を出るため、私たち夫婦はもうすぐ2人暮らしになるのです。
思い返してみると、子育ては、あっという間でした。
そんなところに、夫から突然のマンションへの住み替えの提案。
私はかなり驚きました。子どもが巣立つと夫婦だけで住める広さの家に引っ越す人や、戸建てを賃貸に出す人がいるのは知っています。
でも私は今のこの家が気に入っているので、住み替えについてあまり考えたことはなかったのです。
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数日後、私は学生時代からの友人のナナミと老後の住まいについて話しました。
ちなみにナナミは離婚しています。
ナナミの子どもたちはもう成人しており、それぞれ、飛行機でいくレベルの遠さに住んでいるそうです。

夫婦2人だけの生活が始まろうとしているなか、住まいをどうするかを話すのは自然な流れでしょう。
夫の提案する「便利なマンションへの住み替え」には合理的な面もありますが、私はこの家に思い入れがあります。
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ナナミの言うように、ホテルに泊まって子どもに会うのも良いと思います。
でも私には家を手放す選択肢は考えられませんでした。
【中編】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・よしはな 編集・石井弥沙
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