
(左から)パーソナリティの小山薫堂、宇賀なつみ
◆440年の歴史を誇る「尾道造酢」
“音”で楽しむ番組企画として、2023年にスタートした「音の風景印」。今回、当番組のマイクが訪れたのは、広島県の尾道市です。案内人は小山が担当しました。
尾道市は歴史と文化が薫る市街地、瀬戸の島々など、他にはない多彩な景観や歴史に育まれた街です。山陽自動車道、瀬戸内しまなみ海道、中国やまなみ街道が交差し、瀬戸内の十字路に位置するため、広域的な交流拠点としての発展が期待されています。
まず小山は、現存するお酢メーカーとしてはもっとも古い歴史を持つ「尾道造酢」に訪問しました。尾道造酢の創業は1582年。440年以上の歴史を誇ります。古くから港町として栄え、交易の中心であった尾道では、温暖な風土と良質の水が育んだ酢が主産物でした。
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尾道造酢では、綺麗な酒粕汁を水平発酵槽に流し込み、酢酸菌を移植します。水平式連続発酵方法という独自の発酵方法によって、酢酸菌がアルコールを食べながらお酒をお酢に換えていきます。丸尾さんにとって、代々受け継がれている酢酸菌は“子ども”のような存在です。「子どもでもあり、会社を支えている一番のものです。宝物ですね」と思いを語ります。
製造工程を見学した小山は、尾道造酢で40年熟成された桃酢を試飲。「まろやかで柔らかいですね。おいしい」と感想を述べ、「見学をさせていただきありがとうございました。お酢の見方が変わりました」と、丸尾さんに感謝を伝えました。

「尾道造酢」おすすめの「KAHISU Sweet&Bitter」
◆尾道で暮らす人々がデニムのストーリーを紡いでいく
続いては、広島県福山市の生地でデニムを製造する「尾道デニムショップ」へ向かいました。福山市は尾道市の隣に位置し、デニムの生産量が日本一の市として知られています。店長の元廣京哉(もとひろ・きょうや)さんからお話を伺いました。
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尾道の町で暮らす人たちによって作られるデニムですが、尾道に住んでいなくてもプロジェクトに参加することができます。「参加券をご購入いただいた方のデニムは、一定期間育てていただいたものをうちがお預かりして、委託販売として店頭に並べることもしております」と元廣さん。
参加券の価格は税込みで1,100円。プロジェクトに感銘を受けた小山は「参加券を買って、デニムを頑張って育ててみます!」とコメントしました。

(左から)「尾道デニム」店長の元廣京哉さん、小山薫堂
◆絶品の尾道ラーメンに舌鼓
尾道のご当地グルメで欠かせないものは「尾道ラーメン」。背脂を浮かせた醤油ベースのスープと平打ち麺が特徴で、店ごとの個性も光るラーメンです。小山は「尾道ラーメン壱番館」にやってきました。
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◆尾道の旅の思い出を手紙に
最後に、尾道の町が見下ろせる高台にオープンするホテル「尾道倶楽部」を訪ねました。支配人の松島さんから施設の詳細や見どころについて伺いました。
尾道倶楽部は、広島・尾道のランドマークである千光寺山の山荘をリノベーションしたホテルです。宿の一番の魅力として松島さんが挙げたのは、ホテルから見渡せる尾道の景観です。窓からの景色を見た小山は「巨大なガラス窓から尾道水道と尾道の街並みが見えます。眺めているだけで1日が過ぎてしまうような場所ですね」と感想を述べます。尾道倶楽部の最上階に位置するルーフトップバーでは、尾道の街並みをはじめ、日中には瀬戸内海の島々をも一望できます。
尾道倶楽部の魅力の1つである「レタールーム」では、滞在中に撮影した写真を印刷して、オリジナルはがきとして手紙に添えて送ることができます。「ここでポストカードを作り、ライティングブースで手紙を書き、うしろにあるポストに投函するんですね?」と小山が質問すると、「はい。私どもが責任を持って切手を貼り、大切にお送りさせていただきます」と松島さん。
また、尾道倶楽部では宿泊者限定でデジタルカメラの貸し出しをおこなっています。今回、小山はカメラを用いて、尾道の景色を撮影し、オリジナルはがきを投稿しました。「音の風景印」を見届けた宇賀が「たしかに尾道って写真映えする街ですから、カメラを持って歩いたらより楽しいでしょうね」とコメントすると、小山は「自分のスマホじゃなくて、ちゃんとファインダーを覗いて撮ることの楽しさを、みなさんに味わってほしいですね」と思いを伝えました。

「尾道倶楽部」から尾道の街並みを一望できる贅沢な景色
<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/
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