関心噂のデラップを称賛も…チェルシー指揮官はジャクソンへの信頼強調「理想な9番」

　チェルシーを率いるエンツォ・マレスカ監督が、関心が噂されるイプスウィッチに所属するU−21イングランド代表FWリアム・デラップに言及した。11日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。

　現在暫定4位のチェルシーは13日に行われるプレミアリーグ第32節で18位イプスウィッチとの対戦を迎える。そんなイプスウィッチでは今季12ゴールを挙げているデラップの去就に注目が集まっており、先日には降格した際の契約解除金が3000万ポンド（約56億円）になるという同選手にチェルシーも関心を示していることが報じられていた。

　かつてマンチェスター・シティ時代にコーチを務めていた時の教え子でもあるデラップの今季の活躍について聞かれたマレスカ監督は「数字の面で彼は素晴らしい活躍を見せている」と対戦相手ながら、同選手の活躍を次のように称賛した。

「確か12ゴール決めていると思うけど、数字だけではない。彼のプレーぶり、闘志、そして常にそこにいるという感覚も素晴らしい。だが、彼はイプスウィッチの選手だ。日曜日の試合では彼らに勝たなければならないので、彼は敵だ。でも、試合後には彼の今後の活躍を心から願っているよ」

　かねてよりストライカー獲得の必要性が指摘されていることから、デラップの動向は注目されているが、マレスカ監督は「私たちにはニコラス・ジャクソンという優秀な9番がいる」ことを強調した。

「彼は開幕から好調だったけど、残念ながら欠いてしまった。時には選手がどれだけ重要かを理解する上で、いなくなる必要がある時もある。ニコがいることで、彼が負傷していた時とは全く違うチームになった。ニコがストライカーとしていてくれることに満足しているよ」

　それでも、どんな9番が欲しいかと問われたマレスカ監督は「私の理想の9番はニコラス・ジャクソンだ。すでに9番はいる。今は夏（移籍期間）じゃない」と今夏の補強に関しては話す時ではないと語りながら、ジャクソンへの信頼を明かした。

「ニコのコピーがいれば、それで構わない。何度も言ってきたし、皆もわかっているだろうけど、ニコがいることでチームはもっと良くなる。ニコは私たちに必要な選手だ。昨シーズンはPKなしでゴールを決め、今シーズンもケガをするまでゴールを決めていた。これからはPKなしでもっとゴールを決めてくれることを期待している。ニコには満足している。来シーズンについて今は話すべき時ではない」