Googleは4月14日、「Google Pixel 9a」の開発秘話を公式ブログで公開した。GeminiやベストテイクなどのAI機能を搭載し、aシリーズでは初めてマクロフォーカス機能を搭載し、細部まで鮮明に撮影できるようになった。そんなPixel 9aは、いかにして生まれたのか、開発陣が語った。
●Pixel 9aの背面はほぼフラットに 9aの個性と実用性の両立?
Pixel 9aの開発チームは、Pixel 9aの個性を「遊び心があり、親しみやすく、家族みんなで使える」と定義し、その思いを形にするべく、ピル型のカメラデザインは残しつつ、よりシンプルで扱いやすいミニマルな外観に仕上げた。
背面はほぼフラットになり、ポケットにもすっきり収まり、机の上などに置いた際のぐらつきもなくなった。カメラのわずかな突起はドーム状の曲線で仕上げられており、Pixel Watchの水滴のような形状を想起できる。
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日本人インダストリアルデザイナーの松岡良倫氏は、「ケースを付けると凹凸は完全になくなる。実はカメラの突起はケース自体よりも薄い」と語っている。
Google Pixel デバイスを担当するプロダクトマネジメント ディレクター、ソニア・ジョバンプトラ氏は、「現行モデルの厚みを変えることなく、バッテリー容量を増やすことを目指していた」と、デザインの簡素化に実用的な意味合いも込めたことを示す。
●Pixel 9aの「Iris」、過去モデルからインスパイアされた色
Pixel 9aには、新たなカラーバリエーション「Iris」が加わった。このカラーは、かつて人気を博したPixel 3aの「Purple-ish」にインスパイアされており、紫がかったやわらかい色合いをより鮮やかに仕上げたものとなっている。
Google PixelのCMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)デザインマネージャーであるジェス・ウン氏は、「Irisはその進化版」と語り、ユーザー調査などをへて導き出された色であることを明かしている。「ユーザーの多くが、実用性と楽しさを両立させたカラーを求めていた」(同氏)
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松岡氏は、「ケースを付けた状態でも中のカラーが見えるような設計にしている」ことにも触れ、「外から見ても中から見ても楽しめる、ちょっとしたサプライズが詰まったデザインになっている」と述べている。
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