種類が豊富すぎる「iPad」、結局どれを買えばいい? 用途別のおすすめをシンプルに解説

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2025年04月15日 13:31  ITmedia Mobile

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iPad Air(M3)

 iPhoneよりも大画面で、動画視聴や電子書籍の閲覧、手書きメモやイラスト制作など、さまざまな用途で活用できるのがiPadです。


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 3月にiPadの新モデルとして「iPad Air(M3)」と「iPad(A16)」が発表され、現行のiPadは、iPad Pro(M4)、iPad Air(M3)、iPad(A16)、iPad mini(A17 Pro)の4モデルとなりました。


 ラインアップが充実したのは喜ばしいのですが、「結局、どれを選べばいいのか」と悩んでしまう人も増えたかもしれません。この記事では、それぞれの特徴を踏まえて、どんなユーザーがどのモデルを選べば良いのかを考えてみたいと思います。


●スペック比較


 現行のiPadの特徴を大まかに分類すると、下記のようになります。


・iPad Pro(M4): プロフェッショナル向けの最上位モデル


・iPad Air(M3): 性能と携帯性のバランスが取れた万能モデル


・iPad(A16): コストパフォーマンスに優れたモデル


・iPad mini(A17 Pro): コンパクトで持ち運びに便利な、携帯性重視のモデル


 各モデルの主なスペックは以下の通りです。


 ディスプレイはiPad Proに限りOLED(有機EL)が採用されており、他の3モデルはIPS液晶です。iPad Proは最大120Hzの高リフレッシュレートを実現するProMotionテクノロジーに対応するなど、まさに“プロ仕様”ですが、iPad Air(M3)とiPad mini(A17 Pro)のディスプレイはほぼ同等、iPad(A16)だけはスペックが抑えられています。


 iPad Proのみ選べる反射防止コーティングが他のモデルで無いのは保護フィルムなどを貼り付けることでカバーできますが、iPad(A16)だけはフルラミネーション非対応(ディスプレイのガラスに厚みが感じられる)で、Apple Pencilのホバー機能も利用できません。


 Apple Pencilを使った作業の使い勝手は、他のモデルと比べて劣りそうです。そのApple Pencilについても、iPad(A16)のみApple Pencil Proには非対応となっています。


 文字入力の面では、iPad Pro(M4)とiPad Air(M3)には純正のMagic Keyboardが用意されており、ノートPCのように使えます。文字入力が多い場合は有利でしょう。


 iPad(A16)にもMagic Keyboard Folioが用意されていますが、iPad mini(A17 Pro)だけは純正キーボードがありません。これはiPad miniの本体サイズが小さく、同サイズのキーボードでは使い勝手があまりよくないということもあるのでしょう。なお、市販のBluetoothキーボードを利用することはできます。


 ディスプレイ以外の仕様では、チップセットやストレージが異なっています。チップセットの違いはそのまま性能の違いとなりますが、性能としては「iPad Pro(M4)>iPad Air(M3)>iPad mini(A17 Pro)>iPad(A16)」という関係です。


 この他、iPad Pro(M4)だけはTouch ID(指紋認証)に非対応で、Face ID(顔認証)のみとなります。他の3モデルは逆にFace IDは使えず、電源ボタンに搭載されたTouch IDを使用します。


●用途別のおすすめモデルは?


 上記を踏まえたうえで、用途別におすすめモデルを考えると下記のようになります。


動画編集やイラスト制作などクリエイティブな作業


 iPad Pro(M4)がおすすめです。M4チップによる圧倒的な処理性能と、ProMotionテクノロジーによる滑らかな描画、LiDARスキャナーによるAR体験など、いずれも高度な機能を搭載しています。クリエイティブユースや本格的に動画編集を行うプロフェッショナルユーザーには最適です。


 ただし、価格が約17万円からと、他のモデルと比べても非常に高価になっています。イラスト制作だけであれば、7万円ほど安いiPad Air(M3)も候補に挙がります。


→・新しい「iPad Pro」を手にして分かったeSIMのメリットと課題 iPhoneのeSIMオンリーは時期尚早か


仕事、勉強、エンタメなど、幅広い用途に利用


 iPad Air(M3)がおすすめです。M3チップによる高いパフォーマンス、Liquid Retinaディスプレイによる美しい映像、軽量、薄型デザインによる優れた携帯性など、バランスの取れたモデルとなっています。


→・「iPad Air(M3)」の実力検証 変わらない良さと不満、刷新したMagic Keyboardの意外な効果も


動画視聴、Webブラウジング、読書などのコンテンツ消費


 iPad(A16)がおすすめです。手頃な価格帯ながらA16チップを搭載し、日常的なWeb閲覧や動画視聴、オンライン授業などには十分な性能を持っています。


→・約2年半ぶり「iPad(A16)」はiPad(第10世代)からどう進化した? スペックの違いと注意点


とにかく持ち運びしやすい


 iPad mini(A17 Pro)をおすすめします。小型ながら高性能なA17 Proチップを搭載しており、画面サイズは8.3型とコンパクト。外出先で電子書籍を読んだり、メモを取ったりするのに最適です。特に持ち運びや片手操作を重視するビジネスマン、電子書籍を利用したり、モバイルゲームをするユーザーにピッタリです。


→・「iPad mini(A17 Pro)」レビュー:M1搭載iPad Pro並みの性能、スマホ感覚のサイズ感も魅力 難点はコスト?


 予算に余裕があるのなら、iPad Pro(M4)を選べばおおむね間違いはないのですが、自分がどのようなシーンで使いたいかをイメージすることで、より最適なiPadが選べるでしょう。ぜひ、あなたにぴったりのiPadで充実したデジタルライフを楽しんでください。



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  • ガチで使うならタブレットじゃパワー不足なので辞めておけ。仕事で使うなら互換性が悪いので辞めておけ。
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