ラ・リーガで印象的な活躍を見せる守護神たち [写真]=Getty Images スペイン紙『マルカ』は、4月14日が“国際ゴールキーパーデー”だったことに際して、今シーズンのリーグ戦で印象的な活躍を見せている守護神を特集した。
ゴールキーパー。ヒーローとヴィランが混在するポジションであり、複雑とも特別とも言われるポジションでもある。そして4月14日は、“国際ゴールキーパーデー”とのことだ。『マルカ』によると、この記念日は12年前に制定され、2012年12月4日に41歳で亡くなったコロンビア人GKミゲル・カレロ氏に由来するという。同氏は、1999年に開催されたコパ・アメリカのコロンビア代表で、彼の“マルティン・パレルモの1試合PK3本失敗”の珍事における相手GKとしても記憶されており、そうした生前の功績が称えられ、誕生日の4月14日が「改めて、GKというポジションに思いを馳せる1日」となったことを伝えている。
そんな記念日ともあって、『マルカ』は「ラ・リーガには世界最高レベルのGKが揃っている。ティボー・クルトワ、ヤン・オブラク、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン、ウナイ・シモンなど」と前置きし、今シーズンのリーグ戦で印象的な活躍を見せている守護神にスポットライトを当てた。
まず最初に、第31節・計309試合(月曜開催のアトレティコ・マドリードとバジャドリード戦は含まれない)を消化した時点で、GKがマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)に選出された回数は18回となっており、同ポジションが日の目を浴びたのは全体の5.8パーセントに過ぎないと指摘。そうした中で、バレンシアに所属するギオルギ・ママルダシュヴィリと、ラス・パルマスに所属するヤスパー・シレッセンがともに最多受賞となる『3』を記録しているようだ。来シーズンよりリヴァプールでプレーする前者は、PKストップで勝利に導いた第30節レアル・マドリード戦を筆頭に、第3節アスレティック・ビルバオ戦と第6節ジローナ戦で。第29節セルタ戦で腹部に重傷を負ってしまった後者は、第13節ラージョ・バジェカーノ戦と第22節ジローナ戦、第26節バジャドリードで傑出したパフォーマンスを見せたと評価された。
また、レガネスと対戦した今節に、試合のMOTMに輝いたヴォイチェフ・シュチェスニー(バルセロナ)が加わり、ここまでにMOTMに選ばれたGKの人数は『12』となった。最多受賞で挙げた上記2名の他、マルコ・ドミトロヴィッチ(レガネス/2回)、アウグスト・バタージャ(ラージョ・バジェカーノ/2回)、エルヤン・ニーラン(セビージャ/1回)、フレン・アギレサバラ(アスレティック・ビルバオ/1回)、セルヒオ・エレーラ(オサスナ/1回)、ルイ・シルヴァ(今冬にベティスからスポルティングへ移籍/1回)、カール・ハイン(バジャドリード/1回)、パウロ・ガッサニーガ(ジローナ/1回)、ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリード/1回)が獲得している。
一方、“スペイン3強”で唯一受賞者を輩出していないレアル・マドリードだが、ここまで25試合に出場している正GKティボー・クルトワは自身の失点数を『22』に抑えており、受賞資格(最低28試合出場)さえクリアすれば、『サモラ賞(1シーズンあたりの平均失点数が最も少ないGKに贈られる賞)』の有力候補のひとりとなる。
勝ち点1が、それに繋がる1点が大きく運命を分ける終盤戦。20のゴールマウスを守護するGKたちからも目が離せない。