米エヌビディアのロゴ(EPA時事) 【シリコンバレー時事】米エヌビディアは15日、中国向けに設計した人工知能(AI)半導体「H20」について、米政府から輸出許可が必要との通知を受けたと明らかにした。これに伴い、2〜4月期決算に関連費用として55億ドル(約7800億円)を計上する。15日の米市場の時間外取引では、同社の株価が同日終値から一時6%超下落した。
米政府は、中国がH20をスーパーコンピューターに活用する恐れがあると判断した。軍事利用などが念頭にあるもようだ。既に先端半導体の対中輸出を制限されているエヌビディアにとって、さらなる業績への痛手となる。