写真 恋愛・婚活アドバイザーのこめだゆきです。これまで4000名以上の女性をサポートしてきました。
かつてはネガティブで彼への依存が激しい「不機嫌おブス彼女」だった筆者。自分と向き合うことで「人は変われる」を自ら体感してきた経験から、誰も教えてくれない「幸せな結婚を叶えるために重要なこと」を、相談事例を通してお伝えします。
「夫が全然気づかない……」
共に生活をおくる中で、「もう少しいろんなことに気づいてくれたらいいのに」というモヤモヤを感じたことはありませんか?
そんなあなたは、実はその「察してほしい」というスタンスのせいで損をしているかもしれません。
◆察してくれない夫にイライラ。喧嘩が絶えない日々
「私が料理をしていてもスマホを見ている」
「私が洗濯を干しているのにぼーっとしている」
「『こちらから言わなければ動かない夫』にイライラする」
結婚して2年目の祥子さん(仮名・36歳)も、同じような悩みを抱えていました。
「夫は本当に察しが悪いんです。私が料理を作り始めても、洗濯を干し始めても、スマホを見ているだけ……。言わなければ動かないし、言っても『あとでやる』と後回しにされてしまいます。結局私ばかりが動いて、ストレスが溜まってしまうんです」
そうやって夫に対して不満や愚痴が止まらず、毎日のようにイライラして喧嘩をしているそうです。
結婚前は自分を幸せにしてくれて大好きだった夫が今では、自分を悩ませる原因となっていて、結婚して本当に良かったのかと思う、と。
◆「察してくれない夫」問題、男女の考え方の差に解決のヒントが
この「察してくれない夫」問題は、多くの既婚女性が直面するものです。そして、そこから喧嘩が多くなり、不仲になっている夫婦も少なくありません。しかし、「伝え方を変える」だけで大きく改善することが可能です。
よく言われるのが「男性→シングルタスク脳」と「女性→マルチタスク脳」という考え方。
もちろん一口に男性は〇〇、女性は〇〇と言い切ることはできず、個人差はありますが、
一般的に、男性は一つのことに集中するのが得意
→ 今スマホを見ているなら、“洗濯を干している妻”は視界に入らない
一般的に、女性は複数のことを同時に考えるのが得意
→ 料理をしながら「後片付けはどうしよう」と先のことを考えられる。
と言われています。つまり、女性が「今やってほしい」と思うことが、男性にはそもそも見えていないことがあるのです。
「夫が気が利かない」と感じることもあるかもしれませんが、それは「察するのが苦手」なだけなのかも。
◆どう伝えたらいいの?
では、どうすればいいか。察してくれないなら 「言葉で伝える」ことが重要です。
ただし、伝え方にコツがあります。NG例とOK例を比較してみましょう。
NG例(意図が伝わりにくい)
×「今日は洗濯物が多いな」(=干してほしい)
×「料理して片付けもするの面倒だな」(=片付けてほしい)
→これでは、伝わりません。「そうなんだね」で終わってしまいます。
OK例(理解しやすい)
○「洗濯物、今干してもらえるとうれしい!」
○「料理を作るので、後片付けをお願いできる? してもらえると助かります!」
→「やってほしいこと」が明確に伝わります。さらに「感情」をセットにして伝えることがポイントです。
夫側は「自分の行動で妻を喜ばせることができる」と実感すると、やる気が出る傾向があります。そのため「助かる」「うれしい」「ありがたい」という言葉をプラスすると、より効果的です。
◆アドバイス通りに実践してみたら…
祥子さんは、筆者のアドバイスを受け、夫に具体的にリクエストすることを意識してみました。
すると……
「言えばすぐ動いてくれるようになった」
「伝え方を変えただけでイライラが減った」
「夫も『これで合ってる?』と確認してくれるようになった」
「これまで、『普通こうするでしょ』『こちらからわざわざ頼まなくても察してほしい』と思って悩んでいたのは無駄だったと気づきました」
そして、そのことがわかってから、あんなにも喧嘩ばかりだった夫との仲が良好になり、「この人と結婚して良かった」と心から思えるようになったそうです。「察してほしい」が自分と夫の精神をすり減らしてしまっていたことにも気づきました。
「察してほしい」をやめると夫婦関係が変わります! 下記の2つの真逆なスパイラルをぜひ頭の片隅にでも置いてみてください。
×言わない→イライラする→夫婦関係がギクシャクする
○伝える→夫が動く→お互い気持ちよく過ごせる
ちょっとした違いで、夫婦関係がぐっと楽になりますよ。
<文/こめだゆき>
【こめだゆき】
恋愛・婚活アドバイザー。毒親育ちから自己肯定感が低く、長年恋愛依存で苦しむ。自己改革の末、今の夫と復縁し結婚。主催する講座、オンラインサロンには全国から多数の婚活女性が集まる。ブログ、Instagram:@komeda.yuki