<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇16日◇東京体育館◇女子公式練習
3月の世界選手権銀メダルの坂本花織(25=シスメックス)が、4大会連続の世界国別対抗戦へ元気いっぱいに闘志を燃やした。今季の締めくくりとなる大会へ「来季へ向けて団体戦の練習ができるのはこれだけ。今季最後の力を出し切れたら」と意気込んだ。
開幕を17日に控えたこの日は、曲をかけた通し練習で「不安が大きいので」とショートプログラム(SP)を滑走。上体を後ろにのけぞらせながら軌道に入るダブルアクセル(2回転半)では、バランスを崩してジャンプが跳べず「ふらついてしまった。練習でもたまに起こること。疲労ですかね」と苦笑いした。曲かけ後は同じ動きを3度確認。3回転ルッツやフリップ−トーループの連続3回転ジャンプも複数回降りた。世界選手権後はアイスショー「スターズ・オン・アイス」の出演などで多忙を極めたが「体もまだ試合モード」とうなずいた。
2大会連続で主将を務め、リンク内外で日本をけん引する構えだ。世界国別対抗戦特有のキス・アンド・クライの装飾にあたっては「(通販サイトの)Amazonでポチりました。チームジャパンは質素。横を見たら、アメリカはすごい。どこの国も派手なのに、いつも右下(日本)だけシンプル。キャプテンであるのをいいことに、いろいろ買いました」とグッズを購入。特に金のバルーンと桜の装飾がこだわりだといい「優勝の気持ちも込めて、金のバルーンを買った。桜は日本っぽい。選手たちはこの時期は忙しくて花見ができないので」と4大会ぶりの優勝へ思いを込めた。
4月9日には25歳の誕生日を迎え、今大会の日本代表ではペアの木原龍一の32歳に次いで年長者となる。「アラサーの第1歩ということで、もうちょっと関西のノリを制限しつつ、おとなになれたら」と誓いを立て、今回の男子勢については「シングルの2人(鍵山優真と佐藤駿)も明るいメンツの中では、わりとはっちゃけるタイプ。お兄さん(木原)もはっちゃけるタイプ。(アイスダンスの森田)真沙也くんはああ見えて関西人魂を内に秘めている。いけると思います!」と笑い飛ばした。
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最後は「みんなでわっしょいみたいな感じで!」と声をはずませ、屈託のない笑顔で取材エリアを後にした。【藤塚大輔】
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