【福島牝馬S展望】5歳馬&前走GIII組が中心 フェアエールングが連勝狙う

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2025年04月17日 06:00  netkeiba

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福島牝馬Sに出走予定のフェアエールング(撮影:山中博喜)
 ヴィクトリアマイル(GI)へ向けたステップレースの一つ、福島牝馬S(GIII)。福島の芝1800mを舞台に行われる牝馬限定の別定戦で、実績馬と上がり馬がぶつかり合う興味深い一戦だ。過去実績から本番に直結するとは限らないが、今年も実績馬から上がり馬まで多彩なメンバー構成となり、馬券的にも妙味のあるレースとなりそうだ。過去のデータを分析し、傾向を探っていきたい。

1.前走クラス別成績・GIII組が断然有利

 過去10年のデータを分析すると、前走でGIIIを使われていた馬が[10-6-6-63]で複勝率25.9%と好成績を収めている。単勝回収率159%、複勝回収率132%といずれも100%を超えており、馬券的にも狙い目となるローテーションだ。一方、前走がオープン特別(OP・L)だった馬は[0-1-2-17]で複勝率15.0%、複勝回収率65%とこちらもやや苦戦している。GIIIに比べてメンバーレベルが落ちるオープン特別組よりも、重賞で戦ってきた経験が重要視される傾向にあるようだ。今年も前走GIII組には注目が必要だろう。

2.前走3着以下の馬に妙味あり

 過去10年のデータを見ると、前走で1着だった馬は[1-4-1-16]で複勝率27.3%とまずまずだが複勝回収率は71%と妙味は薄い。前走2着馬に至っては[0-0-0-6]と一度も馬券絡みがなく、勝ち馬や連対馬を素直に信頼するのは危険かもしれない。一方で、前走3着以下だった馬は合算で[8-6-9-96]、複勝率は19.3%とやや下がるものの、単勝回収率103%、複勝回収率は110%を記録している。これは人気薄の凡走馬が巻き返すケースが多いことを示唆しており、前走で掲示板を外した馬を含め、惜敗組にも注意が必要だ。

3.5歳馬優勢、4歳馬はやや苦戦傾向

 馬齢別の成績では、5歳馬が[5-6-4-40]で複勝率27.3%と最も安定した成績を残している。単勝回収率104%、複勝回収率146%と、馬券的な妙味も大きい。牝馬として完成期を迎える5歳世代が、このレースの中心勢力と言えるだろう。対照的に、4歳馬は[2-4-2-47]で複勝率14.5%、複勝回収率49%とやや苦戦気味。勢いのある上がり馬も含まれるが、データ上は5歳馬に比べて信頼度が落ちる点は考慮しておきたい。

 フェアエールングは、前走の小倉牝馬S(GIII)を同着ながら勝利し、重賞初制覇を飾った。今回と同格のGIIIからの臨戦で、データ的にも強調できるローテーションだ。充実期を迎えた5歳馬であり、馬齢別データでも中心となる世代に該当する。中11週とレース間隔は空いたが、中9-24週組は[2-2-6-20]で複勝率33.3%、複勝回収率264%と好成績。前走1着馬の回収率は低いものの、他の好走データが多く揃っており、連勝の期待は十分だ。

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