日生・筒井氏、GX理事長継続へ=経団連会長就任後も、脱炭素推進

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2025年04月17日 08:01  時事通信社

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時事通信社

 経団連の次期会長となる筒井義信・日本生命保険会長が、5月の就任後も脱炭素化を推進する官民組織「GX推進機構」の理事長を続投する方向で調整していることが16日、分かった。脱炭素化の取り組みはトランプ米政権の発足で停滞が懸念されており、財界トップと関連投資の旗振り役を兼務することで官民一体で機運の醸成を図る。

 筒井氏は5月29日に金融界初の経団連会長に就く。一方、GX機構は昨年7月、国内最大級の機関投資家である日生の筒井氏を初代理事長に据えて始動した。政府は、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を実現するため、官民合わせて10年間で150兆円超の脱炭素化投資を目指している。同機構も上限1兆円とした債務保証を通じて関連投資を支援する。

 政府は、脱炭素化と経済成長の両立を図る「グリーントランスフォーメーション(GX)」を減速させないためにも、経団連トップとの兼任が望ましいと判断したもようだ。筒井氏も3月、経団連会長就任に向けた記者会見で、脱炭素化投資などを通じて将来の日本のあるべき姿を追求する経団連の「フューチャー・デザイン2040」の実行に意欲を示していた。 

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