激安でゲットしたスマホは大丈夫? “技適”あり/なしをセルフチェックする方法

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2025年04月17日 12:01  ITmedia Mobile

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技適マーク

 円安が進んでいることもあり、スマートフォンの価格は上昇気味……。少しでも安く買いたいので、AmazoanなどのECサイトを探してみると、聞いたことのない海外メーカーのスマホが格安で販売されていることがあります。さすがにスペックはそれなりですが、こだわらなければ「これでいいのでは?」と思うことも。


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 しかし、そうしたスマホは、いわゆる“技適(ぎてき)”がないことも多くあります。せっかく安く済ませようと思ったのに、買ったみたら技適がなくて日本では使えない……というのは本末転倒です。そこで今回は、そもそも技適とは何なのか、そして技適の有無を確認する方法を紹介します。


●「技適」とは


 技適とは、電波法に基づいてスマホや無線機器が総務省の定める技術基準に適合していることを証明する制度です。無線機器が安全かつ安定して通信できるとともに、他の通信機器に悪影響を与えないことを保証する役割を担っています。技適には、「技術基準適合証明」と「技術基準適合認定」の2つがあり、これらのいずれか、または両方を取得した機器には技適マークを表示できます。


 対象はスマホに限らず、BluetoothやWi-Fiなど、無線を利用する機器を日本国内で使用するには、その機器に技適マークが付いている必要があります。技適のない機器を使用した場合は電波法違反となり、その使用者は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となります。


 これまでのところ、スマホの技適違反で逮捕されたという話は聞きませんが、ならば違反していいという話ではありません。技適のない端末は使用しないようにしましょう。なお、例外的に海外から持ち込んだ端末(輸入ではなく、訪日観光客等が自ら持ち込む端末)の場合、技適がなくても90日間は国内で利用できるという規定があります。この場合も無制限に利用できるわけではなく、日本の技術基準に相当する技術基準(国際標準、FCCマークやCEマークなど)に適合している必要があります。


●スマホ購入前に技適の有無を確認する方法


 では、Amazonなどで販売されているスマホが技適を取得しているかどうかを確認するにはどうすればいいでしょうか。一番簡単なのは、メーカーや販売店に問い合わせることです。海外メーカーの場合、単に「技適」では通じないこともありますが、大抵は「TELEC認証」で通じると思います。


 他には、総務省のデータベースで確認するという方法もあります。総務省では、技適認証を受けた無線機器のデータベースを公開しており、誰でもネット上から検索することが可能です。


 ただし、メーカーや型番から技適を取得しているかどうかを調べるのは少し難しいところがあります。というのも、検索ではブランド名ではなく届け出をした企業の名称や製品の正式な型番が必要になるためです。


 例えば、格安スマホやタブレットで名前を知られているBlackviewは、技適の申請を運営会社である「DOKE COMMUNICATION(HK)LIMITED」の名称で行っています。これは知らないと探しようがないでしょう。他にも、GoogleのPixel 9 Proは「GEC77又はGEVK」として登録されており、「Pixel 9 Pro」では検索できません。


 もちろん、「ブランド名=企業名」なことも多く、素直に端末名称でヒットすることもありますが、メーカー名や端末名称によるデータベースでの検索は「見つかればラッキー」程度に考えていたほうがいいかもしれません。


 また、データベースに反映されるまで、長いと半年程度の期間が空くこともあり、最新機種は検索できないこともあります。購入前の確認は、メーカーに問い合わせるのが確実です。


●購入後に確認する方法


 技適を取得済みだと確認して購入した端末でも、念のため本当に技適があるのかを確認しておきましょう。格安端末の場合には、本体背面に貼られているシールに技適の番号が印刷されていることが多いように思います。また、最近の機種では、本体の設定画面で表示できるものも多いです。


 表示方法はメーカー(機種)によって異なりますが、Pixel 9 Proの場合は「設定>デバイス情報>規制ラベル」、Galaxy S25 Ultraは「設定>端末情報>認証情報」で表示できます。


 なお、ほとんどないとは思いますが、無名メーカーの場合、適当な番号を表示していることも考えられます。確認した技適の番号を使って、総務省のデータベースを検索しておくと安心できます。



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