限定公開( 1 )
4月13日から「大阪・関西万博」が、大阪市此花区にある人工島「夢洲」(ゆめしま)で開催されている。
10月13日までの184日間、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、158の国と地域が参加し、未来社会に向けた先端技術などを展示する。
日本国際博覧会協会は「並ばない万博」を打ち出していたものの、開催初日から入場ゲート前には長蛇の列ができ、予約なしで入ることができる人気パビリオンの前にも長い列ができていた。
そこで、開催2日目となる4月14日に、大阪・関西万博の会場を訪れてみた。パビリオンの事前予約はせずに、ゆるっと会場を回った。実際の大阪・関西万博の会場はどんな様子だったのだろうか。
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●入場ゲートにはNECの顔認証システムを採用
午前8時近くの新幹線に乗り、東京からOsaka Metro 中央線の夢洲駅に着いたのは午前11時過ぎだ。東ゲートの入場時刻を12時で予約していたため、少し早く現地に到着した。
開催初日は午前中から多くの人が並び、入場までに2時間かかったという報道もあったので、かなり警戒をしていたが、駅の改札を抜けて、エスカレーターを上がって、東ゲートの方向を見ると、混雑した様子はない。
11時に予約した人はそのまま入口に誘導されていたが、12時の予約者は少し迂回をさせられる形で別のルートへと誘導された。だが、そのまま歩いていくと、11時の予約者の入場が完了したようで、12時の予約者もそのままゲートに向かうことができた。
そのため、予約時間よりも前の午前11時40分過ぎには全く待つことなく、東ゲートを通過できた。
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後で話を聞くと、11時の予約者は入場までに30分ほどかかったという。だが、12時以降の予約であれば、待つことなく入場できた。日本国際博覧会協会によると、この日のチケット入場者数は5万1000人であり、初日の11万9000人からは半減した。このペースであれば、正午からゆるっと入るスケジュールであれば、待つことなく会場に入れるというわけだ。
実は、初日に入場に多くの時間がかかった背景には、入場時点で入場用QRコードをスマホにダウンロードする人が多く、電波がつながりにくくなり、QRコードが表示できない人が多かったことが原因だ。
初日に発生した課題を解決するために、2日目に来場した際には携帯電話の移動基地局を新たに配置しているところだった。
なお、来場者はQRコードをスマホでスクリーンショットを撮って保存しておき、それを入場ゲートでかざすか、事前にプリントアウトして持参することで、スムーズに入場できる。
ちなみに、入場ゲートにはNECの顔認証システムか採用されており、期間中に何度でも利用可能な「通期パス」と、夏期限定の「夏パス」の購入者は、QRコードをゲートにかざした後、顔認証による追加確認を行うことで、なりすまし防止につなげている。
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●大混雑のお土産売り場
東ゲートに入ると左手にオフィシャルストアがある。入場して、いきなりお土産売り場に向かうのも、かなりゆるい万博訪問といえるが、正午近くの時間帯には大混雑していることが分かった。
店内は多くの人でごったがえし、会計をする人の列は店外にまで続いていたほどだった。午後3時前に、再びオフィシャルストアを訪れると、ほとんど待つことなく、会計を行えた。また、午後4時過ぎには、オフィシャルストアの近隣にあるコンビニエンスストアでは、おにぎりを50%オフで販売しており、需要の把握に苦労している一面も見られた。
●大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」
東ゲートから歩いていくと、大屋根リングはすぐ目の前だ。
スギやヒノキなどを使用して作られた大屋根リングは、高さが約12m、外側の高さは約20m、1周は約2kmだ。大阪・関西万博会場のシンボルとなる建築物である。この3月には、世界最大の木造建築物としてギネスに認定されている。
大屋根リングには、エスカレーターやエレベーター、階段の3つの方法で上ることができる。エスカレーターを歩いて上るという人は、あまり見かけなかったが、この日の様子を見ると、左側を開けて、右側に乗るという大阪スタイルの乗り方をしているようだった。
パビリオン
それでは、会場にある各パビリオンを見ていこう。
今回は、ゆるっと万博会場を回ってみた。
会場にいたのは約5時間ほどだったが、東ゲートから入り、各パビリオンの前を通り、大屋根リングに登って下りて、リングの半分ぐらいのエリアまで行って折り返してきた。会場を出るまでの歩数は約1万5000歩だった。
同じ時間内でパビリオンの見学をすると、もう少し歩数は減るだろうし、西ゲート方面のパビリオンにまで足を伸ばせば、さらに歩数を稼ぐことになるだろう。いずれにしろ、半分のエリアを回るだけでもこれだけの歩数になる。
ゆるっとしたアドバイスになるが、歩きやすい靴で行くことをお勧めしたい。
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