<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇17日◇東京体育館◇アイスダンス・リズムダンス(RD)
3月の世界選手権代表の愛称「うたまさ」こと吉田唄菜(21)森田真沙也(21)組(木下アカデミー)はリフトでの転倒が響き、56・63点の6位で最下位となった。森田は「最初から最後まで楽しく滑れた」と初舞台をかみしめつつ「大きなミスをしてしまった」と悔やんだ。
1番滑走で迎え、1950〜70年代のレトロな雰囲気の漂う楽曲で観衆を盛り上げたが、終盤に森田が吉田を持ち上げながら回転するリフトで転倒。森田が抱える時に「いつもより浮いている感じがあった」という。森田は「もう少し落ち着いていれば良かったが、そのままいってしまった。すごく反省しています」と顔をしかめ、吉田も「リフトでミスがある時はどちらかが早いか遅いかという感じ。タイミングの問題」と省みた。
世界国別対抗戦では得点を待つキス・アンド・クライが各国ごとに設けられており、他種目の代表選手たちによる応援も見どころの1つ。吉田、森田組は、男子の鍵山優真、女子の坂本花織、ペアの三浦璃来、木原龍一組に迎え入れられた。吉田は「失敗して悔しい気持ちがあったが、キスクラで『大丈夫だよ』と励ましてもらった」と温かい雰囲気に感謝した。
18日にはフリーダンス(FD)に臨む。森田は「(ミスを)明日に持ち越していたらダメなので、FDに切り替えて(演目の)『ロミオとジュリエット』になりきって滑りたい」と視線を向けた。
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RD首位発進は世界選手権3連覇中のマディソン・チョック、エヴァン・ベイツ組(米国)で91・25点。パイパー・ジル、ポール・ポワリエ組(カナダ)が87・15点の2位で続いた。
◆世界国別対抗戦 9度目の開催となる2年に1度の国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝12点、2位11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、イタリア、フランス、カナダ、ジョージアが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合順位は得点としない。
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