取材に応じるフジ・メディア・ホールディングス(HD)の金光修社長=17日午後、東京都港区 フジ・メディア・ホールディングス(HD)の金光修社長は17日、大株主の米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツから取締役候補の提案を受けたことに関し、「(3月末に自社が発表した取締役選任案は)最終的なものではない。株主総会までさらに検討して改定するつもりだ」と述べ、修正に前向きな考えを示した。東京都内で記者団の取材に応じた。
フジHDと傘下のフジテレビは、元タレント中居正広氏による性加害問題を受け、日枝久取締役相談役の退任を含む人事案を3月末に発表。ただ、金光氏らは経営陣に残る内容だったため、ダルトン側は同氏らの退任と、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長らの取締役起用を求める案をフジHDに送付していた。
金光氏はまた、北尾氏が同日の記者会見でフジHDの経営体制見直しなどを求めたことにも触れ、「北尾氏の建設的な提案には敵対しない」と強調した。一方、北尾氏が不動産事業の分離を提案したことには「経営的課題であり、検討課題の一つだ」と述べるにとどめた。