
ママたちがわが子にさせたい習いごとで常に上位にくる、スイミング。園児の頃からスクールに通う子も多くいる印象です。楽しく通う子どもたちがいる一方、ママがすすめてもやりたがらない子もやはりいます。本人が拒むのなら、無理矢理やらせるわけにもいきません。
同級生たちは卒業するタイミング。他の習いごともしたいのに
「泳げるようになりたい」とスイミングを始めた小学4年生のお子さんがいるママから、ママスタコミュニティに投稿がありました。
『泳げるようにするだけなら、園児から始めて低学年まで通わせるのが理想的だよね。うちは4年生になってやっとその気になったので、他の習いごととの時間調整が大変。他の子たちより背が高いのに泳げないから、目立っているし……』投稿者さんが周囲を見ていると3年生あたりで水泳をやめ、塾など他の習いごとに移行していく子が多いとか。高学年でも続けている場合の大半は、選手コースだそう。
『うちは幼稚園児だけど、周りのほとんどの子がスイミングに行っているよ』投稿者さんの想像を裏付けるコメントも届きました。「園か低学年から始めて、4〜5年生でやめる」「園から習わせて、中学受験するような子は高学年でやめていく」 と教えてくれた方もいます。そこから考えると、投稿者のお子さんは周囲より少し遅いスタートかもしれません。4年生なら塾に通う子も増えますし、「あれもこれもやってみたい」と興味が他にも広がりそうです。
スイミングはもう必要ない?それでもママたちが習わせたいのは
『うちもまったく同じ状況。塾もスポーツも行かなきゃいけないのに、スイミングがネックで増やしにくい。早く始めておけばよかった』
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『学校の水泳授業は年4回くらいしかない。スクールに通うか親が教えるかしないと泳げない子が結構いると聞き、幼稚園から通わせた』最近は「学校の水泳授業を廃止した」などという報道を目にする機会もあります。小学校に多い屋外プールは、猛暑や雷雨などの影響で授業を行えない日が増えているとか。さらにプール施設の老朽化、年に数回の水泳授業のためにかかるコスト、指導する先生たちの負担なども一因でしょう。学校で教えてもらえないとなると、余計にスイミングスクールの必要性が高まりそうです。
『友人たちは「何かあったときのために、泳げるようにさせたい」と言うけど、理解できない。海にもそんなに行かないし、泳げなくてもいいと思うけど』一方で、こうした意見も寄せられました。「泳ぎで生計を立てたいならともかく、今の時代には必要ない」という声も。たしかによく「航海中の船が沈没したときのために」などといわれますが、現実にそうした状況に陥ることは稀(まれ)に思えます。
それでもママたちが「スイミングは必須」と考えるのはどうしてでしょう。
『うちの息子たちが唯一興味を持ってくれたのが、スイミングだった。泳げるようにというよりも、身体が丈夫になればいいなと』スイミングを通してわが子に体力をつけさせたいという思いは、多くのママたちに共通していそうです。それまで恐れていた水に潜り、自分の力でコントロールできるようになるという経験自体にも大きな意義があるでしょう。
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水の危険性は航海のような特別な状況だけでなく、湖畔のキャンプ場や釣りなどのシーン、さらには自宅のお風呂にだってあり得ます。水がどんなものなのか、どうすれば少しでも助かるのかを身体で知っておくことは、やはり大切ではないでしょうか。人生のなかで船が難破する可能性は低いとしても、泳ぐことは命を助けるかもしれない技術。となれば、多くのママたちが習わせたい気持ちも理解できます。
参考:文部科学省|学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」|2「水泳系」領域の特性、ねらいと内容|p4
やりたくなった今こそ、始めるのに最適!4年生ならコスパも大
早く習わせたかったと悔やむ投稿者さんには、励ましのコメントがたくさん届きました。
『4年生なら1年半くらいで4泳法をマスターできる。時間調整なんて気にする間もなく、あっという間に終わるよ』
『ある程度大きい子のほうがコーチの指導を理解できるから、伸びるのも早いよ』中学年からスタートしてどんどん進級していった子の実例が、他にも多く寄せられました。短時間ですぐに上達できることから、「コスパがいい」という声も。
『うちはテニスを習ってたから、スイミングは5年生の夏休みの短期集中5日間だけ。そこでクロールをマスターした』
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『子どものやる気がないのに通うのも無駄になる。投稿者さんのところは今がベストなタイミングだったと思うよ』「子どもがやりたいと思ったときに機会を与えてあげられたのだから、理想的」といった声も多数。親主導ではなく本人の希望ゆえ、少しくらいくじけても頑張れるのではないでしょうか。背が高く目立つことに関しても、「溺れたときは目立っていたほうがいい」と前向きに考える方もいました。
周囲より少し遅かったとはいえ「泳げるようになりたい」と、お子さんがやる気を出したのが何より喜ばしいこと。自慢に値することでこそあれ、恥ずかしく思う必要などありません。今こそベストタイミングだったと考え、ぜひこの先も応援してあげてください!