【フィギュア】鍵山優真SP93.73点4位も4回転フリップ果敢に挑戦「絶対にやろうと」/国別対抗

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2025年04月17日 20:33  日刊スポーツ

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男子SP 華麗な演技を披露する鍵山(撮影・宮地輝)

<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇17日◇東京体育館◇男子ショートプログラム(SP)



3月の世界選手権銅メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が、SP93・73点で4位となった。


26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンとなる来季を見据え、2本目の4回転サルコーを難度の高い4回転フリップに変更。回りきれず3回転で転倒となったが、シーズン最終戦のSPで新たな可能性に挑んだ。来季からもSPに組み込む予定で「(来季は)五輪シーズンだからまとめていくのではなく、どんなシーズンでも毎年新しい挑戦をしないといけない。フリップ挑戦することにはすごく意味がある」と、すがすがしい口調で振り返った。


24年1月からフリーに組み込み、同年の世界選手権で初成功させて以降、得点源としてきた大技。基礎点は従来のサルコーから1・30点高い11点となる。「ショートは3本しかないジャンプを絶対に決めないといけない。そのためには自信が必要になる。そこは来季へ向けて強化しないといけない」。得意とするSPで、さらなる上積みを目指していく。


今大会は初出場。各国のスターが集う2年に1度の「祭典」も、鍵山は勝負の一戦と捉えていた。銅メダルを獲得したもののフリー10位と不本意な結果に終わった3月の世界選手権後、すぐに米国からカナダへ移動。五輪が控える来季のSP曲の振り付けを行う傍らで練習を続け、4日前に帰国したばかりだった。今季最終戦も五輪シーズンへの予行演習と位置付け、「ここで挑戦するからこそ、来季につながる。今日は6分間練習が悪くても『絶対にやってやる』という気持ちで臨んでいました」と思いを込めて臨む。


来季のフリーには4回転ルッツも投入予定。「4回転をたくさん入れればいいわけではなくて、1本1本の質も大事になってくる」。五輪での飛躍を見据え、難度の高い構成で自信を深めていく。【勝部晃多】


◆世界国別対抗戦 9度目の開催となる2年に1度の国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝12点、2位11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、イタリア、フランス、カナダ、ジョージアが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合順位は得点としない。


◆世界国別対抗戦 9度目の開催となる2年に1度の国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝12点、2位11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、イタリア、フランス、カナダ、ジョージアが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合順位は得点としない。

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