解体工事のシートの中をのぞいてみたい→好奇心を満たすイラスト図解本が話題 大人にウケて発売5日で5万部突破

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2025年04月18日 07:10  まいどなニュース

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話題になったネルノダイスキさんのSNS投稿(本人のXから)

 イラストレーターのネルノダイスキさんが自身のXに投稿した、隣家の解体工事にまつわる投稿が注目を集めています。

【写真】「時折家が揺れたりするけど…」(実際の投稿)

 「すぐ隣で解体工事が始まってて時折家が揺れたりするけど、解体工事の手順を調べて絵に描いていたから今大体どの辺りの作業をやってるかわかるようになった」(投稿から引用)

 絵というのはネルノダイスキさんが手がけた新刊書籍「大人も知らない みのまわりの謎大全」(ダイヤモンド社)のイラストのこと。同時に公開した写真には、家の解体工事の手順が1から10の段階に分けて、わかりやすく描かれています。投稿に興味を示す人が続出し、「解体工事のイラスト手順、好き」「面白そう」「意味を知ると楽しくなる」などのコメントとともに28万回以上表示され、いいねの数は8千を超えるほど拡散しています。

大人になっても好奇心を失わない秘訣は?

 異星人2人が人間に扮装して地球に舞い降り、日本国内で見つけた不思議を調査するという設定。ブロック塀の模様や駐車場のタイヤ止め、線路の敷石など、日常生活の中で当たり前のように見かける風景を深掘りし、漫画仕立てで解説します。

 出版まで約5年をかけた300ページ超の大作で、調査した項目は全てネルノダイスキさん自身が街歩きする中で疑問を抱いたものばかり。本書で街歩きに興味を持った読者に向けて「こんな街調査は絶対やっちゃダメ!!」と心構えも伝授してくれるきめの細かさも見せます。

 ネルノダイスキさんはまいどなニュースの取材に対し、ネット上での反響の大きさについて「正直こんなに多くの反響が得られるとは思っていませんでした。『散歩しながらそこら辺の身近なものを掘り下げる』というテーマとこの絵が、ここまで受け入れてもらえたのはすごく驚きでしたし本当にうれしいです」と喜びを語りました。

 また、大人になっても好奇心を失わない秘訣は「自分に好奇心がそんなにあるのかはわかりませんが」と断った上で、「目の前にある疑問について、損得やくだらないかどうかとか役に立つかどうかとかとは関係なく、気になったらすぐに調べることが好奇心を失わない生き方なのかなと思います」と自己分析。

 「今はちょっと疑問に思ったことは、手元のスマートフォンで調べればかなりの部分で情報が手に入り、答えを知ることができます。インターネットとスマートフォンというインフラと道具があることで、気になったことを調べるハードルがものすごく下がり、次から次へと調べることが捗って、好奇心がどんどん枝分かれして広がるようになりました。そのおかげで、好奇心を失わずにすんでいるのだと思います」と教えてくれました。

 SNSでの反響の大きさは書籍の売り上げにも反映し、好調だそう。

 「発売直後にはAmazon書籍ランキング総合1位(3月27日時点)を獲得。リアル書店でも一気に売れ、一時は品切れになってしまうお店もありました。その反響を受けて、発売からわずか5日で4万部の重版が決まり、一気に5万部を突破しました。本書は読者層が非常に広く、お子さんだけでなく大人の方にもお楽しみいただいているようです」(ダイヤモンド社編集者、金井弓子さん)

 「大人も知らない みのまわりの謎大全」3月26日発売。ネルノダイスキ、ダイヤモンド社。価格1650円(税込)。B5変並製、302ページ。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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