名鉄エリアパートナーズなどが主催した内定式に出席したインドネシア人のトラック運転手=17日、インドネシア西ジャワ州バンドン 【バンドン(インドネシア)時事】名古屋鉄道のグループ企業による外国人従業員の採用を担当する名鉄エリアパートナーズ(AP、名古屋市)などは17日、インドネシア西ジャワ州バンドンで、名鉄NX運輸(同市)のトラック運転手として採用したインドネシア人12人の内定式を行った。日本国内のドライバー不足に対応するため、昨年特定技能にトラック運転手が加えられたことを受けた措置。
採用されたのは20〜40代の男性で、約80人の応募者の中から選ばれた。特定技能の試験を受け、10月をめどに日本に渡り、インドネシアで取得した大型免許を切り替えた上で、東海地方などでハンドルを握る。
名鉄APの田中茂常務は内定式で「日本での生活も全面的にサポートする」などとあいさつ。同社の採用活動を支援したキャムグローバル(東京都新宿区)と共に今後もインドネシアでトラック運転手の採用を継続していく考えだ。
宮崎県でマグロ漁船に乗っていたことがあるというトラック運転手プルワントさん(40)は「日本が大好き。父親も運転手だったので最高の組み合わせです」とコメント。茨城県で働いたことがある日本語学校の教師トリスサントさん(37)は「家族のために働いて、将来はインドネシアに日本語学校を設立したい」と夢を語った。
浜松市の機械加工会社にいた経験がある数学教師ムハマンドさん(42)も「給料は10倍以上になる。頑張りたい」と力を込めた。

名鉄エリアパートナーズなどが主催した内定式に出席後、記念写真に納まるインドネシア人のトラック運転手ら=17日、インドネシア西ジャワ州バンドン