<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇18日◇東京体育館◇ペア・ショートプログラム(SP)
世界選手権金メダルで愛称「りくりゅう」こと三浦璃来(23)木原龍一(32)組(木下グループ)が自己ベスト更新の80・99点で、SP1位となった。
SPで首位となるのは、3度目の出場で初めて。今大会の日本勢では全種目を通じて初の1位となり、12点をもたらした。
23年世界選手権での従来の自己ベストを0・27点更新した。木原は気付いていない様子だったが、三浦に「80・99点だから」と知らされると「そうなんだ! おぉー、すごい!」とにっこり。三浦も「本当に良かった」とほほ笑んだ。
80点台に乗せるのも、2シーズンぶりとなった。木原は「今季積み上げてきたことは間違っていなかった」と実感。年明け以降に大切にしてきた「楽しむ」という意識が結果にも表れたといい「気持ちを切り替えたことが正しかったとあらためて証明された」とうなずいた。
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昨季は木原の腰椎分離症の影響もあり、前半シーズンの主要大会を欠場。今季は「ケガをしない」と誓い、序盤から競技会に出続けてきた。
昨年10月開幕のGPシリーズでは第1戦スケートアメリカで優勝、第4戦NHK杯で2位。シリーズ上位6組による同12月のファイナルでは銀メダルを獲得した。
年明けには、2月の4大陸選手権を2年ぶりに制覇。3月の世界選手権でも2年ぶり2度目の頂点に立った。
今大会は来年2月のミラノ・コルティナ五輪前では最後の団体戦となる。五輪3度出場の木原は「少しでも支えになれたら」と年長者としての自覚を見せ、三浦も「良い結果が得られるように頑張りたい」と意気込んでいた。
◆世界国別対抗戦 9度目の開催となる2年に1度の国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝12点、2位11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、イタリア、フランス、カナダ、ジョージアが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合順位は得点としない。
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