ランナーズ、代表取締役・関根壮至氏の経験や知見に基づく中小企業の次期経営者候補向け講座を提供開始 ランナーズは4月15日に、中小企業の次期経営者候補を対象に、業界を問わず普遍的な「社長の実務」を学習するためのオンライン講座「社長の実務アカデミー」の提供を開始した。
その他の画像はこちら●先代経営者から経営者になるための指導を受けていない
「社長の実務アカデミー」は、ランナーズの代表取締役であり、同講座の開発者である関根壮至氏の有する、16年以上に及ぶ経営者経験や事業承継経験から得た、「現場との対話」「人・モノ・金・情報の管理」「意思決定」といった、業界を問わない普遍的な「社長の実務」を、これから経営者を目指す人や次期経営者候補の人に学んでもらうためのオンライン講座。
従来の経営者向けセミナーや塾は、学費が高額であるものの「経営戦略立案」「ビジョン策定」といった「非日常の経営業務」の講義が大半を占めており、経営者が日常的に行う実務の学習機会を提供する企業・サービスはほとんど存在していない。
そこで、次期経営者候補の人に向けて実用性があり、時間や費用も抑えられたタイムパフォーマンス・コストパフォーマンスのよい学習方法として、「社長の実務アカデミー」の提供開始に至った。
同講座では、経営者に必須の「8つ(財務・分析・交渉・人心掌握など)の経営実務スキル」や「社長が学ぶべきお金の知識」といった、大きく6つの項目でオンライン学習や調査ワーク、リモートセッションを通じて6カ月かけて講義を行う。
ランナーズのコンサルタントによる、質問・疑問を解消するフォローが月に一度実施されるほか、すべてのコンテンツを学習後、希望者には同社のコンサルタントが伴走サポートして、経営者としての独り立ちを支える。
同社の代表取締役である関根氏は、実父が経営する会社で後継者として16年半にわたって経営仕事に携わり、年商60億・社員数360名超の全国展開規模である企業のトップを務めた経験を持つ。一方で、経営者向けセミナーに参加しても手応えが得られず、実父からも経営の手ほどきを受けられなかったため、もがき苦しんだ経験があるという。
そのような経験を経て、「ここまで高額な学費に加えて、自分の時間を消費して学位や資格を取得する必要が本当にあるのだろうか?」「コストパフォーマンスに優れ、日々の経営業務で即役立つ実践的な教育プログラムが後継者には絶対に必要だ」と考えたことが、「社長の実務アカデミー」の開発に至っている。
同講座では、関根氏が全国展開企業の経営者を務める中で得た、新規事業の拡大など発展的な仕事だけでなく、不採算事業の立て直し、海外事業からの撤退といった修羅場をくぐり抜けてきた経験に基づいて、受講者へ瞬時に適切なアドバイスができる点が強みといえる。
ワークとしては、「新社長の確認リスト」「Workbook」「社長の引継書」の実施を予定している。
「新社長の確認リスト」は、関根氏が過去に遭遇したトラブルや問題を基に、今後次期経営者が会社を掌握する上で知っておくべき確認事項をリスト化したもので、「会社/組織/資産の情報」をはじめとする15の分類項目・計118個の確認ポイントを細かにリストアップする。同リストを活用することによって、自社の把握しておくべきポイントの確認・理解が可能になり、就任後に対処すべき問題や課題がリストアップされるとともに、時間の浪費やトラブル遭遇回避につながる。
「Workbook」は、「新社長の確認リスト」と同様の項目や「会社を継ぐ理由」「経営軸」といった設問に対して実際に書き出すことで、自社の実態や課題を正確に捉えたレポートができあがるワーク。社長就任前に自社に対する理解を深めることによって、起こりうる問題や課題に事前に備えられる。
「社長の引継書」は、現社長(先代)から次期経営者に向けた、事業承継に関する設問をひな形に沿って埋めていくことで、レポートを作成するワーク。関根氏の、親子である照れくささもあって先代から引継ぎ内容を聞き出すことが難しかった経験から、第三者であるランナーズが書式を用意して、先代と次期経営者を仲介すべく発案された。
そのほか、自社の実際の数値を基に分析項目や数値分析の技能を身に着けるとともに、自社に必要なデータが揃っているか否かの洗い出しや、数値管理の改革要否を判断する「分析関連のワーク」も用意している。
「社長の実務アカデミー」では、調査やワークを通して「社長のやるべき実務を把握」から「社長の引継ぎ書完成」までを一貫して講義することで、実務ですぐに活用可能なスキルを体得するとともに、事業承継の不安を解消できる。さらに、日常業務の実務力を鍛えることによって、「ビジョン構築」「経営戦略立案」といった非日常業務の強い基盤作りに貢献する。
プランは、オンライン学習のみの「ライト」(個人に対してのみ提供)、オンライン学習+1回あたり1時間×6回のコンサルティングで構成される「スタンダード」、オンライン学習+1回あたり2時間×6回のコンサルティングで構成される「プレミアム」を用意している。