福岡県警本部=福岡市博多区 獣医師の資格がないのに犬にマイクロチップを装着したなどとして、福岡県警は18日、獣医師法違反容疑で、ブリーダーの女(39)=同県筑後市=を書類送検した。また、女にチップを販売した獣医師の男(71)=同県太宰府市=を医薬品医療機器法違反容疑で書類送検した。
県警によると、ブリーダーは無資格でワクチン接種をしたことも認め、「少なくとも100匹にチップ装着やワクチン接種をした」と供述。獣医師は開業した2021年以降、約80人にチップや動物用医薬品を販売し、約1000万円を売り上げたと供述しているという。
ブリーダーの送検容疑は24年8月ごろ、獣医師の資格がないのに、チワワなど犬2匹に飼い主情報などを記録するマイクロチップを装着した疑い。獣医師は23年10月と24年8月、ブリーダーにチップ計130点とワクチンなど動物用医薬品計約160点を、福岡県知事への届け出などをしないまま販売した疑い。