
2023年に公開された映画『君たちはどう生きるか』が、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で5月2日に地上波初放送されることが決まった。
ファンから賛否両論の珍しい“宮崎作品”
「『君たちはどう生きるか』は宮崎駿監督が原作・脚本・監督を務めました。監督は2013年公開の『風立ちぬ』で引退を表明しましたが、本作で引退を撤回して10年ぶりに制作。タイトルとポスタービジュアル以外は事前に内容などを一切明かさない“宣伝なし”の異例の公開となりました」(映画ライター、以下同)
日本での興行収入は、93.3億円で、宮崎作品では1997年の『もののけ姫』から続いていた100億円超えに届かなかった。
一方、海外では大ヒット。
2023年12月に北米で 『The Boy and the Heron』のタイトルで公開されると、すぐに週末興行ランキングのトップに立ち、最終的な興行収入4679万ドル、日本円でいうと約72億6000万円だった。第81回ゴールデン・グローブ賞アニメーション作品賞にも輝き、宮崎駿監督は『千と千尋の神隠し』以来の第96回米アカデミー賞長編アニメ映画賞も受賞した。
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米国だけにとどまらず、2024年4月3日に公開された中国では同月末までに7.7億元、日本円で約160億円超の興行成績を残した。
しかし、日本のネット上の意見は真っ二つに。
《マジで金払ったことを後悔するレベル》
《中身のない映画だから、宣伝なしの奇抜さで興味を惹かなれば動員できる自信がなかったのでは? 大物俳優を声優にズラッと並べた点も然り》
「『君たちはどう生きるか』は菅田将暉さん、柴咲コウさん、あいみょんさん、木村佳乃さん、木村拓哉さんなど豪華芸能人が声優を務めた。特に木村さんは『ハウルの動く城』のハウル役以来の出演なだけに、注目を集めました」
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ほかにもこんな声が。
《今まで観てきたジブリ作品で最低でした。意味がわからない。ただ映像は目の保養になると思いますが、意味は見出だせない作品です》
否定的な意見で多く聞かれたのが、ストーリーが難解、理解できないというものだ。一方で肯定的な意見もある。
《宮崎監督の趣味全開って感じだった。万人ウケはしない気がするけど、個人的にはとても好み》
「いまSNS上では朝ドラ『あんぱん』で松嶋菜々子さんが演じている役が『君たちはどう生きるか』に出てくる夏子にそっくりと話題になっています。どれだけ似ているのか見てみるのもいいかもしれません。宮崎作品で賛否がここまでわかれるのも珍しいですので、金曜ロードショーで放送後のSNSでの視聴者の反応も楽しみですね」
君たちはどう見るか、試されている!?
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