中山GJに出走予定のエコロデュエル(c)netkeiba 暮れに行われる中山大障害よりも160mほど長い4260mに9種類12回の障害と、3種類のバンケットがを5回用意されている最高難度の障害レース。体力的なスタミナと同時に精神的なスタミナも求められるレースだ。
◎エコロデュエルは今春の中山大障害2着。前走の阪神スプリングジャンプはスタート直後こそ積極的にポジションを取りに行ったが、道中で位置取りが下がり、結果的にはその位置取りの差がそのまま着差となった。バテているわけではないが、大目標を見据えての1戦だっただけに、やや大事に乗りすぎた印象もある。もともとスタミナは折り紙付きで、キャリアを積むごとに飛越も上手になってきた。惜敗続きにピリオドを打ちたい。
〇スマイルスルーは障害転向後の初勝利から8馬身差で圧勝した京都ジャンプSなど2つの重賞含め4連勝中。前走の小倉ジャンプSも圧倒的な人気を背負いながらも最初のコーナーでハナを奪うと、後続を離してのマイペース。最後までほとんど並ばれるシーンもない圧勝劇だった。大障害コースは初めてだが、バンケットは前走で経験済。キャリアを積みながら飛越も上達しており、その勢いは無視できない。
▲マイネルグロンは一昨年の中山大障害優勝馬。その後阪神スプリングジャンプも圧勝して時代の到来を思わせたが、昨年のグランドジャンプは1番人気を裏切る大敗。レース後に右前脚深屈腱炎の発症が明らかになり、長期休養を余儀なくされた。平場戦で復帰し、中山大障害に挑んだが最後はスタミナを無くすように最終障害で落馬、競走中止となった。全幅の信頼は置きづらいが無視もできない。
△ジューンベロシティは昨年の中山グランドジャンプ2着馬。東京ジャンプS、東京ハイジャンプを連勝して挑んだ中山大障害は先行馬には厳しい流れとなって4着。しかし前走の阪神スプリングジャンプで健在ぶりを発揮した。本質的にはもう少し短い距離の方が良さそうだがキャリアを積んだ今なら怖い。
あとは堅実な△ネビーイーム、4連勝中の△インプレスも侮れない。