ニッポン放送・煙山光紀アナウンサー◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム4月のテーマは“気になる新戦力”
「前回バウアーがベイスターズでプレーした2023年は、ライブBPで投げているところを見たのですが、実況する機会もなく、経過送りでも生で試合を見たことがないので、是非今年は実況してみたい」。
ニッポン放送ショウアップナイターで実況を務める煙山光紀アナウンサーは、“気になる新戦力”に2年ぶりにDeNAに復帰したトレバー・バウアーを挙げ、バウアーが登板する試合で実況を務めたいという強い想いを持っている。
「彼とは結構すれ違いというか、2年前彼がガンガン投げていた時期は私、体調を崩して1か月入院していて、現場復帰したら、彼が怪我で戦線離脱。CSファイナルの1戦目に彼が「ヒーローは遅れてやってくる」と投げる予定で、私も実況担当だったんで、かなりテンションが上がっていたんですが、ファーストステージでチームは敗退。彼も日本を去ってしまいました。すごく残念で、その後もずっと動向をチェックしていたので、DeNA復帰のニュースには興奮しましたね。あの魔球のようなカーブを実況したいというのがすごくあります。一線級のピッチャーは、喋っていてワクワク楽しいもの。彼は頭が良いのと、日本人の思考と違っていて、とにかく低めに投げなきゃいけないとかあまり考えず、時には高め勝負を意図的にやってくるような気がしています。高め勝負のシーンで、そういう攻め方についてとか、この(魔球)カーブって投手目線、打者目線でどうなんですか?というのを解説者の方に訊いてみたいですね。とにかく個性の塊みたいな、今時珍しい、よくも悪くもめちゃめちゃとんがったキャラクターなので、技術的なこともプレイスタイルもそうだけど、バウアーの内面も伝わるような実況をしてみたい」と目を輝かせながら話してくれた。
この取材から1週間後の4月16日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA』の中継で、バウアーが先発し、初実況が叶った。
「金曜日、バウアーが投げた試合が雨でノーゲームになって、もしかしたら中4日で来てくれるかなと思っていたので、予告先発が発表された時はガッツポーズでしたね(笑)コントロールが悪く5回5失点と乱調の中、表情や仕草も描写できたし、カーブについても(解説の)里崎さんに訊けました。打ち込まれるバウアーを実況できるのも、今後なかなか無いかも知れないし、ある意味良かったです。(2本のホームランを打たれた)岡本選手とのリベンジマッチも楽しみです!」と、早くも次回のバウアー投手の実況に向けて意欲を見せていた。
◆ ヤクルトも新戦力の活躍次第で優勝の可能性!?
煙山アナといえば、ヤクルト担当ということもあり、ヤクルトについても「面白くなってきた」と期待を寄せる。
「最初は、リリーフ陣も調子が悪いし、けが人続出でこれは厳しいなと思っていましたが、ここにきて戦力が整ってきた。先発も奥川、吉村、高橋、山野、石川、小川、高梨に、今回のテーマの“新戦力”で言うとランバート、中村優斗、アビラが加わると、実に10枚そろう。すでに奥川、高橋が中8日で先発しているように、登板間隔を空けながら面白い運用ができるんじゃないか。リリーフも新戦力のバウマン、荘司が勝ちパターンでハマったら、かなり多彩な顔触れがそろう事になる。新戦力野手では、茂木選手。経験値も高く、攻守に期待が大きい。山田哲人が1シーズン出ずっぱりじゃなく、セカンドを山田と併用ということもできる。そうするとこの二人を代打で使う事も可能に。こうやって喋っていると、こりゃ大混戦模様のセ・リーグの中で、ワンチャン優勝もあるんじゃないかなと段々テンションが上がってきました!」と興奮気味の煙山アナ。
まずは今季、バウアーの初実況が叶なった煙山アナ。今後、見たて通りヤクルトの新戦力が活躍して優勝争いに加わることができるのか要注目だ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)