【福島牝馬S予想】前走中山牝馬S組が中心も取り扱いには要注意!? 傾向や展開面で苦戦が予想される人気馬とは

1

2025年04月19日 16:30  netkeiba

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

netkeiba

福島牝馬Sに出走するセキトバイースト(c)netkeiba
 今週の日曜日は、福島競馬場で福島牝馬ステークス(GIII・芝1800m)が行われます。

 14年以降の福島芝1800mで開催された福島牝馬S(計10レース)を見ると、前走で中山牝馬Sに出走していた馬が7勝2着6回3着2回と良績を残しています。14年以降の中山牝馬Sはすべて中山芝1800mで行われており、福島芝1800mと同じ右回り、距離となっています。また、レース格も福島牝馬S、中山牝馬SともにGIIIとなっていますので、前走で同じような条件を経験していることがアドバンテージになると言えるかもしれません。

 しかし、14年以降の福島芝1800mで開催された福島牝馬S(計10レース)では、前走で中山牝馬Sに使われていた馬は66頭と最も多い頭数となっています。単勝回収率や複勝回収率は100%を切っていますので、前走が中山牝馬Sだからと言ってすべての馬を買うと損をする可能性が高くなります。よって、しっかりとした根拠に基づいた取捨選択を心掛けたいものです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走中山牝馬Sで9着以下
[0-0-0-21]複勝率0%
該当馬:セキトバイースト、ペイシャフラワー
(過去の該当馬:19年ランドネ3番人気6着、15年ブランネージュ2番人気11着)
※特に言及のない限り、データは14年以降の福島芝1800mで開催された福島牝馬S(計10レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるセキトバイーストが該当しました。

 データ対象の福島牝馬Sで最も多くの3着以内馬が出ている前走中山牝馬S。しかし、その中山牝馬Sで9着以下に敗れている馬には福島牝馬Sでの好走例がありませんでした。

 中山牝馬Sは福島牝馬Sの前哨戦とも言える一戦ですので、そこで大敗している馬は勝負付けが済んでいるため、福島牝馬Sで変わり身を見せることがないのでしょう。

 該当馬に挙げたセキトバイーストは前走の中山牝馬Sで12着。レースを見ると道中は先団をスムーズに追走。しかし、勝負所の4コーナーで後続が迫ってくると、まったく対抗できずにズルズルと後退し大敗。極端に前が崩れるようなペースでもなかったことを考えると、力負けだったと判断するのが妥当な印象です。

 昨年のチューリップ賞やローズSでは上位争いに絡んでいますが、この時はハナを切れたことが好走要因。今回は同型が複数いますので、簡単にはハナを取らせてもらえない可能性があります。現状では逃げる形がベストなように思えますが、今回はハナを切るまでに体力を消耗してしまう恐れがありますし、展開的にも変わり身を求めるには材料が乏しい印象です。

 今回は多くの不安材料を抱えていて人気でも信頼はしづらいですし、配当妙味を考えれば本馬の評価を下げることも視野に入れて馬券を組み立てたいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。

    ニュース設定