「加害者の後悔、伝えていく」=遺族、慰霊碑で追悼―池袋暴走事故6年

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2025年04月19日 16:31  時事通信社

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時事通信社

乗用車が暴走し母子が死亡した事故から6年となり、慰霊碑に献花する松永真菜さんの夫の拓也さん(右)と父の上原義教さん(中央)ら=19日午後、東京都豊島区
 東京・池袋で乗用車が暴走し、松永真菜さん=当時(31)=と娘の莉子ちゃん=同(3)=が死亡した事故から19日で発生6年となった。真菜さんの夫拓也さん(38)と父の上原義教さん(67)は、発生時刻の午後0時23分に事故現場付近の慰霊碑に献花し、黙とうをささげた。

 献花後、報道陣の取材に応じた拓也さんは「いつも真菜と莉子の笑顔が浮かぶ。天国でも穏やかに過ごしてねと2人に伝えた」と話した。上原さんは「2人に会って抱き締めたいが、かなわない。二度とこういうことが起きてはいけない」と目に涙を浮かべた。

 昨年5月、拓也さんらは車を運転していた飯塚幸三元受刑者と初めて面会。元受刑者は5カ月後、収監中に93歳で死亡した。拓也さんは「彼も命を奪いたくて奪ったわけではない。誰にも悲しい思いをしてほしくないから、加害者の後悔や無念も多くの人に伝えていきたい」と語った。

 事故は2019年4月19日、東京都豊島区東池袋の都道で発生。飯塚元受刑者が運転する車が赤信号を無視して横断歩道に突っ込み、2人がはねられ死亡し、9人が重軽傷を負った。 
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