ニコ・オライリーが終盤に均衡を破る [写真]=Getty Images プレミアリーグ第33節が19日に行われ、マンチェスター・シティは敵地でエヴァートンと対戦した。
今シーズン、調子の上がらない苦しいシーズンを過ごすマンチェスター・シティは、前節終了時点で16勝7分9敗を記録。勝ち点「55」を積み上げて5位につけているが、首位に立つリヴァプールとは勝ち点が「21」離れており、5連覇の可能性は消滅。残るシーズンの目標は、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保と言えるだろう。
今年1月以来となる連勝を目指す今節は、エヴァートンの本拠地『グディソン・パーク』に乗り込む。エヴァートンの前節終了時点での成績は8勝14分10敗。勝ち点「38」を積み上げて、13位につけている。
そんな両者によるゲームで、最初の決定機を作ったのはエヴァートン。31分、左コーナーキックを獲得すると、ジェームズ・ガーナーが右足でインスイングのボールを送る。このボールがジェームズ・ターコウスキーの頭にピタリと合ったが、ヘディングシュートは右ポストに嫌われた。
対するマンチェスター・シティは43分、自陣右サイドからドリブルで持ち運んだマテウス・ヌネスが、大外のベルナルド・シウバに預けると、左足アウトサイドでのパスでボックス右のスペースへ侵入。マイナスへの折り返しが相手に当たって変化すると、ルーズボールに反応したケヴィン・デ・ブライネがダイレクトで左足を振ったが、枠をとらえた一撃はジェイク・オブライエンに頭でクリアされ、ゴールとはならない。
スコアレスで後半へ折り返すと、立ち上がりの47分にはエヴァートンに決定機が到来。敵陣で獲得したフリーキックの場面、ガーナーの蹴ったボールをターコウスキーが頭で繋ぐと、ジャラッド・ブランスウェイトがフリーで抜け出したが、ヘディングシュートはジャストミートせず、GKシュテファン・オルテガに阻まれた。直後にはキャプテンマークを巻くターコウスキーがハムストリングを痛め、プレー続行不可能となるアクシデントも発生する。
対するマンチェスター・シティは、ボールを握る時間こそ長いものの、チャンスと呼べるシーンは限定されたまま時計の針が進む。72分には敵陣中央で前を向いたサヴィーニョが、オマル・マルムーシュとのパス交換から右足でシュート放つも、GKジョーダン・ピックフォードの守るゴールをこじ開けることはできない。
だが、試合はこのままでは終わらなかった。84分、右サイドで追い越す動きを見せたマテウス・ヌネスが、ベルナルド・シルバからのスルーパスに抜け出し、中央へグラウンダーのボールを折り返すと、最後は左サイドバックのニコ・オライリーがゴール前に顔を出し、ダイレクトで押し込んでみせる。マンチェスター・シティが土壇場で先手を取った。
このゴールで勢いに乗ったマンチェスター・シティは後半アディショナルタイム、敵陣左サイドでボールを持ったジェレミー・ドクが中央へ預けると、イルカイ・ギュンドアンが後方へ落とし、最後はマテオ・コヴァチッチがトドメの一撃を沈めた。
試合はこのままタイムアップ。この結果、マンチェスター・シティがプレミアリーグ2連勝を飾った。一方のエヴァートンは、3試合ぶりの黒星を喫している。
この後、マンチェスター・シティは27日、FAカップ準決勝でノッティンガム・フォレストと対戦する。一方のエヴァートンは26日、次節のプレミアリーグでチェルシーの本拠地に乗り込む。
【スコア】
エヴァートン 0−2 マンチェスター・シティ
【得点者】
0−1 84分 ニコ・オライリー(マンチェスター・シティ)
0−2 90+2分 マテオ・コヴァチッチ(マンチェスター・シティ)
【ゴール動画】20歳オライリーが終盤に均衡を破る
本職中盤の両SBが
こじ開ける🔥
右SBのマテウス・ヌネスのクロスに
左SBのオライリーが飛び込み
シティが先制⚽️✨
🏆プレミアリーグ 第33節 #エヴァートン v #マンチェスター・C
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