共同通信杯を制したマスカレードボール(今年2月撮影、ユーザー提供:はるふさん) 今年の皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)は4月20日の開催だ。そしてこの日は郵政記念日、そしてジャムの日に制定されていることをご存じだろうか。
簡単に由来を紹介しよう。郵政記念日は1871年の同日、東京と大阪間で新式郵便業務が開始されたことがいわれ。一方、ジャムの日は1910年の同日に長野県の塩川伊一郎氏が「苺ジャム」を皇室に献上したとの記録があり、塩川氏の技術が日本のジャム産業の礎となったと考えられることから日本ジャム工業組合が制定した。何はともあれ、ともにイメージカラーは赤。そこで皐月賞の赤枠=3枠の成績をチェックしてみよう。
実は近年の皐月賞で3枠はどういうわけか、厳しい数字となっている。最後に馬券に絡んだのは15年2着のリアルスティール。16年以降の9回では17年のレイデオロなど、5回ある5着が最高着順となっている。ただ、84年のグレード制導入以降、4月20日に行われた3回の皐月賞では【1-1-0-4】。03年にはサクラプレジデントが2着、そして08年にはキャプテントゥーレが鮮やかな逃げ切りを決めている。
今年の3枠はジョバンニ(牡3、栗東・杉山晴紀厩舎)とマスカレードボール(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)の2頭だ。ともに昨年末のホープフルSでクロワデュノールに敗れているが、前者は若葉S、後者は共同通信杯を制し、勢いに乗っている。強敵を撃破し、3枠から17年ぶりの戴冠となることを期待したい。