
フィギュアスケートの世界国別対抗戦(東京体育館)は19日、最終日が行われ、合計126ポイントを獲得したアメリカが2大会連続で優勝を果たした。2017年以来4大会ぶりの優勝を目指した日本だったが、合計110ポイントで2位に終わった。
【写真を見る】世界王者“りくりゅう”ペアが今季最終戦で自己ベスト更新 ! 今季はケガなしで“完走”「安定して練習できた」【国別対抗戦】
シーズンの最終戦ということもあり、選手たちには疲労が色濃く見られた。その中で、結果で日本勢を引っ張ったのが、今季2年ぶりに世界選手権を制した、三浦璃来(23)、木原龍一(32)の”りくりゅう”ペア(木下グループ)だ。
18日のショート(SP)では、自己ベストを更新し今季世界最高の80.99点で1位。翌日のフリー(FS)も自己ベストの145.06点で1位となり、最高の形で今季を締めくくった。
そんな2人が今季、目標に掲げていたのが、「ケガをしない」ということだ。2022-23年シーズンは三浦が左肩を脱臼し、2023-24年シーズンは木原が腰椎分離症を発症。思うように戦えないシーズンが続いていた。
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木原はシーズンの前半を棒に振る形となり、「ケガをしてしまうとマイナスに戻ってしまうし、以前のレベルに戻すことだけに集中しないといけない」と、ケガの辛さを語った。
その苦い経験もあり、三浦は「日頃から、慢性的な痛みからのケガをなくすために食事管理やケアの時間を長めにとったり、出来ることをすべてした」と話す。1位に立ったSPの直後も「まずはケガなく最後まで滑りきれるように」と余念がない。
そして19日のフリーも無事に滑りきり、今季を“完走”した。演技を終えた三浦は今季を振り返って、「今季すべての試合に出てみて、シーズンの最初は良くなかったが、後半に行くにつれて『練習が出来る』という自信が本当に大きいと思った」と改めてシーズンを戦い抜く大切さを噛み締めた。
また木原も、「ケガをしなかったので安定して練習ができ、技術の積み重ねができた。今季やってきたことや積み上げてきたことが間違ってなかった」と充実した表情を見せた。
来季はミラノ・コルティナオリンピック™が控える重要なシーズン。団体戦は22年北京五輪(銀メダル)に続く表彰台、そして個人としては日本勢五輪初のメダル獲得に大きな期待が寄せられている。日本が誇る最強ペアの、更なる爆発に注目したい。
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