元クロアチア代表MFポクリヴァチが39歳で死去…3度のガン乗り越え現役復帰も自動車事故の犠牲に

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2025年04月20日 12:46  サッカーキング

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EURO2008でもプレーしたポクリヴァチ [写真]=Getty Images
 クロアチアサッカー連盟(HNS)が、元クロアチア代表MFニコラ・ポクリヴァチの訃報を伝えた。39歳だった。

 ポクリヴァチは守備的MFを本職とし、ディナモ・ザグレブやモナコ(フランス)、ザルツブルク(オーストリア)などでプレー。各世代別の代表にも名を連ね、2008年5月にデビューを飾ったフル代表ではEURO2008など通算15試合に出場した。

 そんなポクリヴァチは2015年にホジキンリンパ腫と診断されたが、回復後に現役を続ける。しかし、2016年と2017年にもリンパ腫が再発。母親から骨髄移植を受け、2017年11月にプロキャリアからの引退を発表した。

 それでもサッカーへの情熱は尽きず、2021年9月にアマチュアリーグでキャリアを再開。昨年夏からは下部リーグのヴォイニッチ95でプレーしていた。

 しかし、現地時間18日の夕方、クロアチア中部のカルロヴァツで発生した自動車事故により、ポクリヴァチは帰らぬ人となった。地元警察の発表によると、ポクリヴァチが3人のチームメイトと乗っていた自動車が、実線を越えて追い越しをしていた車に正面衝突。事故を起こした車に乗っていた42歳の男性も死亡し、チームメイト2名も重傷で病院に搬送された。1名は重度の頭部外傷で手術を受け、当初容体が安定していたと見られるもう1名も心臓胸部の緊急手術を受けたという。

 HNSは事故を受け、「ヴァトレニ(代表の愛称)で15試合に出場し、近年は深刻な病気と闘っていた元クロアチア代表選手のニコラ・ポクリヴァチが、今夜、カルロヴァツでの自動車事故により悲劇的に亡くなりました。HNSはこの取り返しのつかない損失に対し、ご家族に深い哀悼の意を表します。安らかに眠ってください」と哀悼の意を示した。

 また、HNSのマリヤン・クスティッチ会長は、「この世を去る最後の瞬間までサッカーに情熱を注ぎ、恐ろしい病気を克服することで人生において偉大な勇気を示しました。これは私たちのサッカー界にとって大きな損失であり、特にご家族にとって辛いことです。ニコラとご家族のために祈りを捧げます」とコメントを発表している。

 ポクリヴァチと同い年で、ディナモ・ザグレブや代表のチームメイトだったルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)は、訃報を受けて「どうか安らかに、ニコラ」とSNSを通じて追悼した。

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