
■MLB レンジャーズ 4xー3 ドジャース(日本時間20日、グローブライフ・フィールド)
ドジャースは逆転サヨナラ負けを喫し、6回2安打2失点と好投した佐々木朗希(23)のメジャー初勝利はまたもお預けとなった。
敵地でのレンジャーズ戦に先発した佐々木は、自身メジャー最長となる6回(78球)を投げ切り、2安打2失点(本塁打1)、奪三振4、四球3。勝利投手の権利を得て、3対2の1点リードで9回裏を迎えたが、4番手のK.イェーツが無死二塁でガルシアに逆転サヨナラ2ランを浴び、まさかの結末となった。
佐々木の立ち上がりは3者凡退も、直球の球速が148〜150キロと本来の勢いがなく、初回の最速は151キロ。3回の被弾も152キロのストレートだった。試合後の取材で現地メディアから球速が出ない状況を聞かれると「初回はビックリしたんですけど。色々あって自分の中でも出なかった理由は分かるので。修正して、それでも、もっともっと上げていかないといけないのですが、今日は先発としての仕事が出来てよかった」と振り返った。
中盤に向けて球速は155キロ付近まで上がり、そのことに関しては「球数を重ねたら解決した事だったので、というだけです」と答え、身体の問題もないという。
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この日はスライダーも多く投げていた佐々木は「曲がりも良かったですし、コントロールというかカウントが悪い中でも自信を持って投げれたので。今日に関しては一つの引き出しとしては考えていますが、真っ直ぐとフォークがもっと良い球が投げられたら」と投球について冷静に話した。
メジャー初の6イニングを投げたことは「チームとしては先発としての仕事は果たして欲しいという事だと思うので、理想はちゃんと僕のピッチングが出来て、イニングも投げられる事」とし、「7回のマウンドに戻りたかったか?」の質問には「もちろん体力的にはいけると思いましたし、ただチームの方針だったり、メジャーリーグで求められているものは日本と違うのは分かってますし、たくさん試合で投げる事の方が大事だと思うので。そこは7回いけたら良いなとは思いますけど、1年間通して投げる事が目標かなと思っています」と長いシーズンを見据えた。
初勝利まであと一歩だったことに「もちろん勝ちがつく事は嬉しい事ですし、沢山チームの勝ちに貢献出来たらと思うのですが、これまでの登板でもブルペンに迷惑をかけてきたので、いつも助けられている分、イニングを投げてチーム全体で毎試合毎試合勝ちを目指していきたい」と意気込み、次戦で待望の初勝利を狙う。