
4月20日(現地時間)、ラ・リーガ第32節、ビジャレアル対レアル・ソシエダ戦の撮影取材のため、地中海沿岸に位置するバレンシア州のビジャレアルを訪れた。
アウェーの地ながら、スタジアム周りにはたくさんのソシエダサポーターの姿があり、キックオフ前から大きな歓声でボルテージを上げる様子が見られた。
久保建英の所属するソシエダにとっては来季の欧州カップ戦出場権を獲得するため、また、現在5位のビジャレアルとしてはチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を確実にするため、ともに負けられない試合となった。
久保にとっては、スペインでの2シーズン目を過ごした古巣との対戦でもあった。
試合は開始早々の7分にジェレミ・ピノのゴールでビジャレアルが先制し、そのままゲームを支配する展開になった。
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そんななかで、久保は右サイドでボールを受けると、相対するマーカーを突破しクロスを上げるなど、数少ないながらも好機を演出した。果敢な突破からファウルを獲得すると、久保へのブーイングが聞こえてきた。
ソシエダは、相手に押し込まれる展開ながらも、前半19分、ミケル・オヤルサバルがPKから同点ゴールをあげた。
後半開始と同時に、ソシエダは4バックから5バックへシステムを変更。それが功を奏したのか、後半4分、オヤルサバルが相手GKのパスをカットし、逆転ゴールを奪った。
これで流れはソシエダに傾くかとも思われたが、後半15分、アヨセ・ペレスのゴールで追いつかれると、その後はホームチームの猛攻に襲われた。ソシエダは後半、得点シーン以外に3度、ゴールネットを揺らされたが、オフサイドなど際どい判定に救われ、ゲームは2−2のまま終了した。
久保も後半は好機を作り出すに至らず、後半41分に交代となった。
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ホームでの3度のゴール取り消しにスタジアムは騒然となり、試合終了後には、審判の元へ抗議に向かう相手監督のマルセリーノを、久保がなだめるように抱きかかえるシーンもあった。
ソシエダの指揮官イマノル・アルグアシルは、「相手のほうが上回っていた。自分たちのいい試合を見せることはできなかった」とコメントを残している。