
自然の中を自由に駆け抜ける爽快感と達成感が魅力の「トレイルランニング(トレラン)」。舗装された道とはひと味違う、土や岩を感じながらのランは、心と体をリフレッシュさせてくれます。
今回は、景色や走りをしっかり楽しめる「関東近郊のトレイルランニングにおすすめの山」を3つ厳選。それぞれの山の特徴や楽しみ方に加えて、走りを快適にしてくれるトレランギアもご紹介します。
●トレイルランニングにおすすめの山:御岳山・日の出山(東京都)
東京都心から電車で約1時間半。アクセスの良さと自然の豊かさを兼ね備えた「御岳山(みたけさん)」は、トレイルランナーにとって理想的なフィールドです。
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毎年12月には「みたけ登山競走」の舞台になるこの山は、走りごたえのある表参道ルートや、清流のせせらぎを感じながら駆け上がるケーブル沿いの急坂など、バリエーション豊かなコースが魅力となっています。
標高約929mの御岳山山頂にある武蔵御嶽神社へ向かうルートでは往復11kmほどのランが楽しめ、さらに「日の出山(ひのでやま)」まで足を延ばせば約19kmの本格的なトレランに挑戦できます。日の出山からは所沢や東京、丹沢方面まで見渡せ、心をリフレッシュできます。
ケーブルカーを使えば初心者でも無理なく楽しめるため、レベルに合わせたランニングスタイルが選べます。
●トレイルランニングにおすすめの山:雲取山(東京都・埼玉県・山梨県)
標高約2017mの「雲取山(くもとりやま)」は、東京都では最高峰を誇る山。関東近郊で本格的なトレランが楽しめる貴重な一座です。
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最短ルートでも往復約10時間とハイキングには長丁場ですが、トレランなら日帰りで挑戦可能。鴨沢ルートを使えば、全体で約20kmの走りごたえあるコースを堪能できます。
見どころは、山頂付近に続く開放感たっぷりの稜線。そよ風を受けながら軽やかに走る時間は、まるで空と一体になったような爽快さがあります。筆者が5月末に訪れた際は、新緑がまぶしく、富士山が稜線の合間からくっきりと姿を現しました。
特に標高約1750mあたりの七ツ石山から山頂にかけては、振り返るたびに大きな富士山が背中を押してくれるような景色が広がり、疲れも吹き飛びます。傾斜は比較的ゆるやかで、危険箇所も少ないため、初めてのトレランにおすすめです。
●トレイルランニングにおすすめの山:塔ノ岳(神奈川県)
標高約1491mの「塔ノ岳(とうのだけ)」は、神奈川県・丹沢エリアでトレイルランナーに人気の高い山です。なかでも「バカ尾根」と呼ばれる大倉尾根ルートは、標高差約1200mを一気に登るタフなコース。階段や急登が延々と続き、脚力・心肺ともに鍛えられることから、トレーニング目的で訪れる人も少なくありません。
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とはいえ登山道はよく整備されており、山小屋での休憩や水分補給もできるため、自分のペースで挑めるのも安心ポイントです。眺望もよく、振り返るたびに広がる相模湾や街並みが、気持ちを前向きにしてくれます。山頂からは富士山や南アルプスまで見渡せる絶景が広がり、登頂の達成感はひとしおです。
より景色の変化を楽しみたい人には、ヤビツ峠から登って大倉へ下山するルート(約14km)がおすすめ。三ノ塔から塔ノ岳までの稜線では、ダイナミックな景色とともに、走る楽しさを存分に味わえます。道中には鎖場があるため、慎重に進みましょう。
●トレイルランニングにおすすめのギア
サロモン アクティブ スキン 8
ゆったりとした収納スペースやポケットがあり、見た目以上に収納力のあるトレラン用ザックです。
サロモン ソフトリザーバー 1.5リットル
走りながらスムーズに給水できるハイドレーションボトル。ボトル本体は柔らかく、ザックや背中にしっかりフィットします。
メレル アジリティー ピーク 5 ゴアテックス
ゴアテックス素材を使用したトレランシューズ。高いグリップ力も備えています。