2019年11月25日、ミサに臨むため東京ドームに到着したフランシスコ・ローマ教皇(中央)(AFP時事) 1966年に静岡県で起きた一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(89)の姉ひで子さん(92)は21日、フランシスコ・ローマ教皇の死去を受けて取材に応じ、「突然亡くなったと聞いて驚いた。ご冥福をお祈りする」と語った。
袴田さんは2019年、日本カトリック司教協議会の招待で、教皇が東京ドームで開いたミサにひで子さんと列席した。ひで子さんは「ミサにお招きいただいて、メダルも贈っていただいた。気に掛けてもらい、ありがたいことだった」と話した。
袴田さんは死刑確定後の1984年、拘置所でカトリックの洗礼を受けた。支援者が教皇側に袴田さんとの面会を働き掛けた。