青葉賞に出走予定のゲルチュタール(c)netkeiba 日本ダービーへの重要なトライアルとなる青葉賞。東京芝2400mという本番と同じ舞台で行われる一戦だが、過去の傾向を見ると本番直結というよりは、ここを目標にしっかりと仕上げてきたタイプや、データに合致する馬に妙味があるレースと言える。世代屈指の素質馬たちが集結し、本番の優先出走権である上位2着以内を目指して争いを繰り広げる。
1.距離実績や適性が重要
過去のレースデータを見ると、前走で今回と同じ距離を走ってきた馬は[5-3-3-21]で複勝率34.4%と安定した成績を残している。一方で、今回距離延長となる馬は[5-7-7-107]で複勝率15.1%、複勝回収率42%にとどまっており、勝ち数では同じだが、好走確率に明確な差が見られる。若駒にしては長い芝2400mをこなした実績や適性が重要な要素となることがこのデータから読み取れる。
2.前走1着馬を素直に買いたい
前走の着順に注目すると、前走1着馬が[8-5-8-49]で複勝率30.0%と最も高い複勝率を示している。前走2着〜5着馬は[1-5-2-47]で複勝率14.5%、前走6着以下は[1-0-0-32]で複勝率3.0%と苦戦。素直に前走1着馬を買いたい。
3.ゆとりのあるローテーションが理想
レース間隔に関しては、過去10年で中4〜8週の馬が[5-8-6-68]で複勝率21.8%と最も多く馬券に絡んでおり、中9週〜24週の馬も[2-2-3-22]で複勝率24.1%と好成績。適度なレース間隔で臨む馬が良い成績を残している傾向にある。連闘や間隔の詰まったローテーションで臨む馬は苦戦傾向だ。
ゲルチュタールは前走で同距離のゆきやなぎ賞を勝利。前走1着もこのレースと相性が良く、レース間隔についても中5週と問題なし。全てのデータをクリアしているのはこの馬だけで、ここは順当に勝ち負けに持ち込めそうだ。