勝利を収めたノッティンガム・フォレスト [写真]=Getty Images プレミアリーグ第33節が21日に行われ、トッテナムとノッティンガム・フォレストが対戦した。
ここまで32試合を消化したリーグ戦で11勝4分17敗を記録し、勝ち点「37」の16位につけるトッテナム。アンジェ・ポステコグルー監督体制2年目の同クラブは、今季序盤から不安定なスタートを切ってしまい、ボトムハーフに沈んだままシーズン終盤へと突入してしまった。対するノッティンガム・フォレストは開幕直後から好調を維持しており、直近のプレミアリーグでは2連敗を喫しているものの、前節終了時点で4位とチャンピオンズリーグ出場圏争いを演じている。
そんな両者の一戦は、開始早々の5分にノッティンガム・フォレストがスコアを動かす。モーガン・ギブス・ホワイトのシュートがGKに弾かれ、右サイドでコーナーキックを獲得。キッカーを務めたアンソニー・エランガがアウトスイングのクロスを入れると、ニアでクリアされたボールがトッテナムの選手に当たってボックス手前へと流れる。待ち受けるエリオット・アンダーソンが右足を振り抜き、強烈なシュートはロドリゴ・ベンタンクールにディフレクトしながら枠内へ。GKの手を弾いてネットを揺らし、ノッティンガム・フォレストが先制した。
さらに5分後、ノッティンガム・フォレストが敵陣左サイドでのスローインから攻撃を開始。テンポ良くパスを繋いでポゼッションを行い、エランガが同サイドのライン際に張るハリー・トフォロへと配球する。サポートしたアンダーソンが横パスを受けると、前線をうかがいながら右足でペナルティエリア内にクロスを供給。後方から送られたボールをクリス・ウッドがワンタッチで押し込むが、判定はオフサイドで得点は取り消しとなった。
それでも16分にアウェイチームが大きな追加点をマークする。ノッティンガム・フォレストがセンターサークルの左脇付近でフリーキックを得ると、ムリーロが相手の意表を突くようにグラウンダーの縦パスを送る。左サイドに流れてきたエランガがボールを収め、右足に持ち替えてゴール前に鋭いクロスを一振り。最後はウッドがGKの手前で軌道を変えるように頭で合わせ、ノッティンガム・フォレストがリードを2点に広げた。
追い込まれて後半に突入したトッテナムは、63分にセットプレーで決定機を創出。右サイドでコーナーキックを奪取し、ペドロ・ポロが右足でアウトスイングのクロスを蹴り入れる。ニアへと放ったボールにデヤン・クルゼフスキが反応。頭で逸らしたボールはGKを通過してゴールに向かったものの、カバーに入ったトフォロにライン上で掻き出されてしまい、惜しくもチャンスを仕留めきれなかった。
79分にはP・ポロのクロスからリチャーリソンがヘディングでゴールを狙うが、ノッティンガム・フォレストの守護神マッツ・セルスがビッグセーブを披露。すると、87分にベンタンクールが敵陣右サイドのP・ポロへと展開。深い位置から質の高いクロスを蹴り込むと、飛び込んできたリチャーリソンが打点の高いヘディングでシュート。攻勢を強めるトッテナムが終盤に1点を返した。
結局、そのまま試合は2−1で終了。ノッティンガム・フォレストが敵地で勝利を収めた。次節、トッテナムは27日にアウェイでリヴァプールと対戦。ノッティンガム・フォレストは27日にマンチェスター・シティとのFAカップ準決勝を戦い、来月1日にホームでブレントフォードと対戦する。
【スコア】
トッテナム 1−2 ノッティンガム・フォレスト
【得点者】
0−1 5分 エリオット・アンダーソン(ノッティンガム・フォレスト)
0−2 16分 クリス・ウッド(ノッティンガム・フォレスト)
1−2 87分 リチャーリソン(トッテナム)