今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『きりたんとえっちんぐ♡コインをつくろう!』というがんぴーさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
きりたんとえっちんぐ♡ 絵心皆無な投稿者がなんとかひねり出してオリジナルコインを試作してみました。 ※薬品の取り扱いには十分気をつけましょう。 いいね!にはアホ毛についてのGABAの反省文が…
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投稿者のがんぴーさんが、オリジナルデザインのコイン作りに挑戦します。コイン作りは金属を削ったり溶かしたり、レーザー加工したりと方法は様々。しかし一般の家庭では難しいやり方が多いのだとか。
そこで今回がんぴーさんが選んだ方法は「エッチング」。化学薬品などの腐食作用を利用して表面を加工する技術です。工程は4つに分けられます。
材料はAmazonにて購入。コイン形の真鍮です。
まずは前処理。耐水性のペーパーやすりで表面を整えて、次の工程がやりやすいよう無水エタノールで脱脂しました。
次はマスキング。腐食する場所としない場所を分けるための工程です。
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方法1つ目、トナー熱転写はレーザープリンターで反転した絵柄を印刷し、アイロンなどでトナーを熱転写する方法です。ただし一般の家庭にはレーザープリンターが無いことからコンビニなどでコピーする必要があります。
また、しっかり転写できたようでも細かい部分がこすれ落ちたりしてしまうとのこと。片面で細かくないパターンはこの方法でもいいのですが、コインの印刷は両面。がんぴーさんは途中で断念したそうです。
がんぴーさんが最終的に選んだのは粘着性のあるカッティングシートを貼り付けるマスキング。擦り耐性があるのでだいぶやりやすかったそうです。
パターンのカットはカッティングマシーンを使いました。2層になっているシートの上層だけが切れて、マスキング用のシールのできあがりです。
パターンができあがったらマスキングテープを使ってコインに貼り付け。ここで見えている金属面だけを腐食させます。
次はいよいよエッチング。注意点として、エッチング液はれっきとした化学薬品なので保護メガネや手袋の装着が必要です。また、使った後には金属の溶けた有害な液体になります。そのためがんぴーさんは処理剤がセットになっているものを選んだそうです。
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エッチングは温度が高い方が処理が進みますが、安定を優先して室温でエッチングすることに。様子見を兼ねて時々コインを動かします。溶けた成分がコイン付近にとどまり、局所的にエッチング速度が落ちるのを防ぐためだそうです。
エッチング後の状態がこちら。保護しなかった部分の腐食が進み、段差ができています。
あとはクリーム状の金属研磨剤で磨き上げて……
ピッカピカのオリジナルコインの完成です!
なるべく家庭にあるもので作り上げたオリジナルデザインのコイン。制作過程の詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご視聴ください。各工程で使われる道具や注意事項について、がんぴーさんによる丁寧な説明があります。
視聴者のコメント
・まずこのジャンルでそれだけ例があることがおかしい
・俺はパーツクリーナー
・とても叡智だ
・ええやん
・おっつおっつ
▼動画はこちらから視聴できます▼
『きりたんとえっちんぐ♡コインをつくろう!』
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「スクショ」商標登録されていた(写真:ITmedia NEWS)97
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