記者会見する英IT新興企業「Wayve Technologies(ウェイブ・テクノロジーズ)」のアレックス・ケンドルCEO=22日午前、東京都渋谷区 英国の新興IT企業「Wayve Technologies(ウェイブ・テクノロジーズ)」は22日、横浜市内に開発拠点を新設したと発表した。同社は各国で人工知能(AI)を使うことで高精度の地図を必要としない自動運転システムを手掛けている。日本国内でも新拠点を中心に車両を走らせ、道路状況などのデータ収集を進める。
日産自動車はウェイブのシステムを活用した次世代の運転支援技術を、2027年度から市販車に搭載する予定。ウェイブは、狭い道路や電柱が多い日本独自の複雑な交通事情に対応するため、日産と協力してシステムの開発を急ぐ。日産以外の自動車大手にも提携先を広げたい考えだ。
ウェイブのアレックス・ケンドル最高経営責任者(CEO)は東京都内で開いた記者会見で「日本には素晴らしい技術があり、お互いの英知を組み合わせることで新しい自動運転ができる」と強調。「主要な自動車メーカーとの連携を期待している」と述べた。