
日本鉄鋼連盟が22日発表した2024年度の粗鋼生産量は前年度比4.5%減の8295万トンで、3年連続の減少となった。自動車メーカーによる認証不正問題などの影響で国内需要が減少。海外向けも中国の過剰生産のあおりで振るわず、6年連続で1億トンを下回った。
国内需要は、製造業向けの大半を占める自動車関連の需要が認証不正問題を受け、落ち込んだ。人手不足による工事の遅れで建設向けも減った。
また、中国の過剰生産で世界的に鉄鋼の需給が緩み、海外向けも減少した。トランプ米政権が3月に発動した鉄鋼に対する追加関税の目立った影響は見られなかった。