アレクサンダー・アーノルド(右)の去就について、G・ネヴィル氏(左)が意見 [写真]=Getty Images かつてマンチェスター・ユナイテッドのキャプテンを務め、現在はイギリスメディア『スカイスポーツ』の解説者としても人気を博する元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏が、リヴァプールに所属する同代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドの去就について、自身の意見を発した。
現在、プレミアリーグで首位を走るリヴァプールは、2位のアーセナルに勝ち点差「13」をつけている。20日に行われたプレミアリーグ第33節レスター戦を1−0で制したことで、5シーズンぶりのリーグ制覇に王手をかけた。最速の場合は23日、アーセナルが次節のプレミアリーグでクリスタル・パレスに敗れると、その時点でリヴァプールの優勝が決定。アーセナルが勝利した場合も、リヴァプールが27日に本拠地『アンフィールド』でトッテナムを下したならば、4試合を残してタイトルに手が届く。
優勝へのカウントダウンと同様に、注目を集めているリヴァプール内のトピックが、A・アーノルドの去就だ。A・アーノルドとリヴァプールの現行契約は今季限りで満了を迎えるが、現時点で新契約は締結されていない。同じ状況だったエジプト代表FWモハメド・サラー、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクはいずれも契約を更新したが、A・アーノルドは6歳から在籍するリヴァプールを今季限りで離れ、レアル・マドリードに加入する可能性が高いとも報じられている。
前記のレスター戦は、A・アーノルドにとってケガからの復帰戦だったが、71分から途中出場すると、その5分後には決勝弾をマーク。試合後には「このような日は特別だ。ゴールを決めて、勝利し、タイトル獲得に近づいた。僕にとって一生忘れられない特別な瞬間で、この一部になれていることを嬉しく思っている」などと勝利への喜びを語った一方で、去就については「今シーズンを通して、自分の状況については話さないと言ってきた。詳細を話すことはない」と明言を避けた。
このような状況のなか、G・ネヴィル氏はA・アーノルドのコメントに注目。「これまで、彼は契約に関する質問にはすべて答えてこなかった。レスター戦後も、ピッチでインタビューには応じたが、契約についての話は、今後も話さない姿勢を明かしていたと思う」としつつも、「だが、来週の日曜日が終われば、そうも言ってられない時期が来る」と予想。リヴァプールにとってのシーズンが“実質的に”終了となることを見込み、次のように意見を続けた。
「リヴァプールのプレミアリーグでの戦いは、日曜を持って終わるはずだ。それはハッピーな結末を迎えるという意味でね。彼らはリーグ制覇した。そうなった場合、彼はクラブに残るのか、それとも残らないのかを明かさなければならない。『このクラブに残るのか』という質問に対して、イエスかノーかを答えるだけでいいんだ」
「おそらく、彼は今週中にも自分自身のスタンスをもう一度明確にすることだろう。リーグ優勝を決めたにも関わらず、次の週になっても去就が不透明ならば、ファンの人々はやきもきしてしまう。それは彼自身もわかっているに違いない。だからこそ、優勝を決めたタイミングで、『残ります』もしくは『残りません』と宣言したほうが、双方にとって良いことだろう」
既にチャンピオンズリーグとFAカップで敗退を喫したリヴァプールにとって、今季残された公式戦はプレミアリーグのみとなっている。リヴァプールがトッテナム戦を破り、5年ぶりのリーグ優勝を決めた場合は、G・ネヴィル氏の予言通り、A・アーノルドは自身の将来を明かすこととなるだろうか。その言動にも注目が集まる。
【ハイライト動画】A・アーノルドの劇的弾でリヴァプールが優勝に王手