「入社したばかりなのに」退職代行、新卒からの依頼が殺到! 「ストレス耐性の低下みたいな風潮も」なぜ退職?

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2025年04月23日 07:10  まいどなニュース

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新卒の退職理由は…(photoACより「YUTO@PHOTOGRAPHER」さん撮影、イメージ画像)

「速報です。
本日の依頼77件中なんと18名が2025年卒の新卒の方です。

4月1日5件、2日8件、3日18件…。
増えるとは思っていましたが、激増してきました。
来週月曜日は想像するだけでも恐ろしいです」

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従業員本人に代わって会社に退職の意思を伝えるサービスを提供する「退職代行モームリ」さん(@momuri0201)。4月に入り、2025年卒の新卒からの依頼が増えていることを投稿したところ、話題を集めました。

「会社の雰囲気が想像とちょっと違っただけで辞めてる?」

「辞めるの自分で言うのも社会人だと思うけどなぁ わかって欲しいのは人1人採用するのに多くのお金と時間が掛かってることはわかって欲しいなぁ 需要があるということは色んな問題があるんだなぁ」
「会社の雰囲気が想像とちょっと違っただけで辞めてるんではなかろうか…数日で何が分かるんだろ」
「ストレス耐性の低下みたいな風潮もありますが、企業の求人広告の不備や嘘(面接時に不都合な情報を伝えないといった問題)は今後クローズアップされる機会が増えそうですね」
「出社してこなくて、どうしたどうした?と先輩たちが慌てて、事故にあってないか?急病で倒れてないか?って心配してしまうくらいなら、サービス使用してピシっと辞める方がわかりやすくていいんです」
「その退職理由(本当の部分)データ化して心因分析してほしいです」

「辞めるの自分で言うのも社会人だと思う」「サービス使用してピシっと辞める方がわかりやすくていい」など、さまざまな意見のコメントが飛び交っていますが…入社したばかりで辞める理由は何? 「退職代行モームリ」さんに聞きました。

新卒から退職依頼の増加は想定内?

――4月に入り、各企業で入社式が行われましたが…2025年卒の新卒からの退職代行依頼が徐々に増えているとのこと。これは想定内?

「想定内でした。傾向としては昨年よりも退職代行の知名度が上がり、それに伴い世間での退職に対するイメージの変化が起きていると考えています。しかし、業界全体としての割合は変わらず、当社への依頼が集中している状況です」

――新卒からの依頼理由は。

「入社前の契約内容や労働条件と勤務実態の乖離(かいり)、また入社前と入社後の業務内容のギャップです。これらの理由は、当社に依頼をいただく方の大半を占めています。依頼のタイミングとしては、もともと新卒で入社前にアルバイトとして勤務していた方が、入社前に内定辞退や入社式を終えてからの依頼などさままざまです」

――入社してすぐ退職となる場合、会社側の反応を教えてください。

「会社連絡時に入社から日が浅く、原因がわからないとのことで、会社の方から退職理由を聞かれることもございます。ただ、他の案件よりも難しいということはなく、引き継ぎなどがないため、スムーズなケースが多いです」

5月のゴールデンウイーク明けはどうなる…

――新卒の依頼は5月のゴールデンウイーク(GW)明け辺りまで続きそうですが…。

「昨日4月7日に過去最高件数の新卒42名(全体267名)を更新しましたが、このまま推移すれば5月の連休明けは新卒60名(全体300名)を超えるかと思います。昨年度もGW明けが新卒の依頼がピークでした」

――新卒の退職について、ご意見を。

「入社直後ということもあり、先ほども答えましたが入社前と入社後のギャップや契約内容の乖離(かいり)、入社式や研修での会社の対応等が退職を決意するきっかけになっているようです。ただ、会社が一方的に悪いということではなく、実際には『思っていたのと違った』『もっと違うところで働きたい』といった理由もあり会社に非はなく、自己都合の退職もあります。

会社も労働者も良く見せようとすることで大きな溝が生まれてしまうこともあるため、会社は良く見せようとし過ぎずありのままの実態を伝えること、労働者は会社に対して期待をし過ぎないことも大切だと考えます。また、5月頃からは人間関係による新卒の退職理由が増えてくるため、入社直後からのコミュニケーションについては、企業としてより意識して対応が必要になるかと思います」

「退職代行モームリ」さんによると、労働組合法適合の資格証明を受けた『労働環境改善組合』と提携しており、退職にあたり会社との交渉は労働組合の組合員が団体交渉権を持って、組合に加入した依頼者に代わって交渉を行うため、会社側は原則これを拒否することができないとのこと。退職成功率100%を継続中だそうです。

【退職代行モームリ代表 谷本慎二】
岡山県生まれ。大学卒業後、東証一部上場企業に入社し、サービス業に従事。入社5年でエリアマネージャー昇格。首都圏を中心に新店舗の立ち上げ責任者を6店舗経験。勤続約10年を経て退社。2022年に株式会社アルバトロスを設立。事業として退職代行モームリを運営。サービス開始3年で、利用者は30,000名を越え、業界最大手となる。メディア出演(TV、雑誌、新聞、海外メディア含む)は累計500社以上となり、離職率低下のための講演会依頼も多数受けている。
社員数:61名、拠点:東京都品川区西五反田3-6-32 TERRACE SITE GOTANDA 2階
【相談無料】日本全国24時間対応、問い合わせは(0120-72-5502)へ

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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