自宅の車にスプレー、券売機も破損…悪質な嫌がらせを受けるラーメン店の嘆き 卑劣な行為にファンから怒りの声

0

2025年04月23日 08:00  まいどなニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

まいどなニュース

「めん屋 五坊」の店頭 ※川井さん提供

東京都清瀬市にあるラーメン店「めん屋 五坊」(@menyagobou)。

【写真】真っ赤なスプレーで全体に落書きされた自宅の車

この度、店舗を移転し再オープンの運びとなりましたが、その当日である4月13日、自宅・店舗ともに悪質な嫌がらせを受け、再開延期という事態に見舞われました。

状況について、同店のオーナーである川井さんと、共同経営者である山本さんに詳しく話を聞きました。

オープン初日、自宅の車にスプレーで落書き

清瀬市中清戸にて営業されていた「めん屋 五坊」ですが、諸事情によりこの3月末で営業を一旦終了し、清瀬市松山に店舗を移転することに。川井さんと山本さんは、4月の再オープンに向けて準備を進めていました。

再開予定日の前日である12日は、営業再開に備えて夜の12時くらいまで作業を行い帰宅。ところが翌日の朝、自宅を出た川井さんは、思いもよらない光景を目の当たりにしました。

なんと自宅の車に、真っ赤なスプレーで落書きが。

予想だにしなかったひどい状況。事態の対応に追われ、川井さんは本来11時の予定だった店の開店を、30分遅らせることになってしまいました。

 店舗にも被害が…券売機破損・お金も盗まれる

ところが、不幸な出来事はそれだけにとどまりませんでした――。

開店時刻直前。外はあいにくの雨でしたが、店の前には以前からの常連客を中心に15名ほどが列をつくり、オープンの時を今か今かと待っていました。

ところがその時、川井さんと山本さんはある異変に気づきます。

店の券売機を起動させようと機械に鍵を差し込もうとしましたが、鍵穴に鍵が入りません。よく見ると、鍵穴の部分に接着剤のようなものが注入され、固まっていました。

調べてみると厨房内に保管していた現金もなくなっていたといいます。

何者かが侵入したと判断した川井さんと山本さんは、オープンからわずか30分ほどで警察に通報。再び店を閉めなければならない事態になってしまいました。

自宅の車の落書きに店の器物破損と金銭の窃盗――あまりに卑劣な一連の行為。状況について知らせた「めん屋 五坊」のXのリプ欄にも、怒りのコメントが続出しました。

「これもう身の危険を感じるくらい悪意あるじゃん」
「車に続き店内の券売機も。なんでこんな事に…」
「こんなの普通の嫌がらせレベルじゃないですよね」
「器物損壊罪…これは立派な犯罪ですよ‼️」
「警察には迅速に対応していただきたいです」 

嫌がらせは以前にも…

川井さん・山本さんはもとより、再開を心待ちにしていた客たちや、店の従業員にも迷惑がかかる事態となってしまいました。

また、異物混入の可能性も考え具材やスープは廃棄することになり、仕入れや仕込みをやり直さないといけません。また、券売機の交換、自宅の車のコーティング代、営業できなくなってしまった日数の見込み売上などを考えると、被害総額も相当なものになります。

さらには、今後のこのような事態に備えて防犯カメラを設置したり、再オープンに向けて店内を消毒したりもしなくてはいけません。

大変な被害を被ってしまった同店。

しかし、このような嫌がらせは今回ばかりではありませんでした。

川井さんと山本さんによると、以前の店舗で運営をしていた時にも、店先のポストが突然なくなった、ゴミを荒らされていた、などの不可思議な出来事が度々あったといいます。

さらに、4月上旬に川井さんは、新店舗の前にオープンを知らせる掲示を行いました。しかし、2日後に見に行ったところそれがなくなっていたそうです。川井さんは、それ以降は店頭での直接的な告知は避け、オープン日の前日にXを通じて告知を行いました。すると、その翌日に例の被害に見舞われたといいます。

犯人に心当たりは…?

あまりに卑劣で陰湿な嫌がらせ行為。

同店に対して継続的に行為が行われていることや、オーナーである川井さん本人の自宅にも被害が及んでいることを考えると、一連の行為の犯人は同一人物で、さらに川井さん・山本さんの知人である可能性もあります。

実際に、川井さんと山本さんは、犯人について思い当たる人物がいるといいます。

一時期は店ぐるみで深い交流があったといいます。しかし、やがてその方の言動に違和感や疑念を覚えるようになりました。また、度々無理な要求をされ、それを断ると怒りを露わにされる――といったこともあったことから、結果的に関係を断つことにしたそうです。もしかすると、その件で相手から逆恨みをされたのでは…と川井さんは推察。

もし本当に一連の行為がその知人の仕業であったならば、川井さんはちゃんと会って、改めて話がしたいといいます。「相手に『一体どうしたいの?』と聞きたいし、もしこちらも悪いことをしていたのなら謝りたい」(川井さん)

しかし、警察には「会わない方が良い」と言われており、なかなか思うように事態は進んでいない状況だといいます…。

ファンの方々に支えられ…

川井さんに店の今後についておうかがいしました。

川井さんは、一連の嫌がらせによって心が折れかけたこともありました。自分ばかりでなく、家族にも危険が及ぶ可能性があると考えると、店をやめた方がいいのでは――と思ってしまったこともあったといいます。

しかし、そんな川井さんを支えてくれたのは、お店のファンの人たちでした。

開店前から行列を作ってくれたり、たくさんの励ましの言葉をかけてくれる方々に、川井さんは「感謝の気持ちしかない」と、再起を決意。

予定通りの4月13日のオープンはかないませんでしたが、その翌週中の再開を目指して準備を進めているといいます(※取材当時)。

これ以上の嫌がらせを受けることなく、平穏無事に営業を続けていかれることを願ってやみません。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))

動画・画像が表示されない場合はこちら

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定