「前髪が乱れてしまう」娘の一言から生まれた　ニトリの1990円ヘアアイロン

　ニトリは、USB給電式モバイルヘアアイロン「NY9741」を一部ニトリ店舗およびニトリネットで発売した。価格は1990円。

【その他の画像】

　NY9741開発のきっかけは、開発者が高校生の娘から「梅雨の時期や体育の授業後、部活動の後などに前髪が乱れてしまう」という悩みを聞いたこと。「日常生活の中で髪型が崩れることに悩む若い世代が多いのではないか？」と感じ調査を進めたところ、若者を中心に外出先で髪型をサッと簡単に直したいというニーズが非常に高いと分かったことが製品化につながったという。

　NY9741は外出先でサッと簡単に髪型を直したいというニーズに応えるため、特に「持ち運びやすさ」「スピード」「価格」の3つにこだわったという。

　化粧ポーチに入れて持ち運べるサイズを実現することが最初の課題で、本体をコンパクトにすることで、前髪や後れ毛を整えるだけでなく、毛先を小さく巻くといった細かいスタイリングへの対応も目指した。

　コンパクトサイズでも「サッと髪を整えること」へのこだわりから、小型化する中でもヘアアイロンとしての性能実現を意識。

　モバイルタイプのヘアアイロンだと使用可能温度に達するまで数分かかるものがほとんどだが、NY9741は電源を入れてから75秒で約140度まで温度が上昇し、その後200度まで到達する。本体のヒートプレートの構造を見直し、ヒートプレートの熱を外に逃がさないように断熱効果の高いスポンジ部材を追加したことで、効率よく髪を整えられるようになったという。

　ニトリは「ターゲットを若者に設定したことで、価格を2000円以下に抑えることにもこだわった。性能とコストのバランスを取るのが非常に難しい課題だったが、素材や設計を見直すことでニトリらしい『手頃で便利な商品』を実現できた」とコメント。

　また「開発者からは本製品の完成後、娘だけでなく、妻からも非常に好評を得て感謝されている、と聞いており、若者だけでなく多くの方にとって、外出先での『ちょっと美容ケア』が重要であることを実感している。この手応えを生かし、今後はヘアケアだけでなくスキンケアなど、外出先でも活用できるモバイル美容家電の開発を進めていく」と話した。

　消費電力は11W。電源は、モバイルバッテリー・USB電源アダプターで使えるUSB給電式Type-C。サイズは18ミリ（幅）×160ミリ（高さ）×25ミリ（奥行き）。重さは約55グラム。