
シオノギヘルスケアと筑波大発ベンチャーのピクシーダストテクノロジーズは、記憶や集中力に関係した脳波の成分「ガンマ波」を活性化させるという「kikippa(ききっぱ)イヤホン」を5月8日に発売すると発表した。2万9700円(税込み)で、オンラインショップや家電量販店などで販売する。
ガンマ波は40ヘルツ前後の脳波で、認知機能が下がっている脳はガンマ波が弱まっている。しかし、40ヘルツの音を一定時間聞くと、脳内でガンマ波がしっかり出るようになり、記憶や集中力、認知機能の改善が期待できるとしている。両社は音楽や番組を40ヘルツの音に変調し「ガンマ波サウンド」にする技術を開発し、変調装置を搭載したスピーカーkikippaを2023年から販売、家庭や病院、介護施設などで活用されているという。
第2弾と言えるkikippaイヤホンは、耳をふさがず周囲の音も聞けるオープンイヤー型。製品名の由来になった「聞きっぱなし」の、ながら聞きに適している。ガンマ波サウンドモードをオフにすれば、通常の高音質イヤホンとして使える。スマートフォン用の専用アプリで認知機能のチェックもできる(アプリの一部機能は有料)。2時間充電で最大8時間使用可能。
シオノギヘルスケアの中川ゆう子社長は「テクノロジーを用いた聴覚刺激によって、日常生活を送るだけでQOLが向上する世界を目指したい」と述べた。
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