公開された旧岩崎家末広別邸の客間=23日、千葉県富里市 千葉県富里市は23日、昭和初期に建てられた農場別荘で国登録有形文化財となっている「旧岩崎家末広別邸主屋」の内覧会を開いた。当時の上流階級の別邸の様子がうかがえるという。26日から一般公開される。
主屋は1927年ごろ、旧三菱財閥第3代総帥の岩崎久彌が農場内に建てた。木造平屋建ての書院造り、面積約500平方メートルで、畳部屋12室のほか、トイレ3カ所、風呂2カ所、台所などを備えており、市担当者は「プライベートでの活用が主だったと考えられる」と指摘する。
市は2012年に維持管理していた三菱地所から寄付を受け、約7000万円をかけて補修していた。担当者は「児童生徒や市民に学習機会を提供できたら。また、観光交流の場としても生かしたい」と話している。