沖縄市内を合同でパトロールする米軍と沖縄県警=18日(AFP時事) 沖縄本島で1月と3月、それぞれ成人女性が性的暴行を受ける事件があり、沖縄県警は23日までに、不同意性交などの疑いで、いずれも20代の在沖米海兵隊員の男2人を書類送検した。認否は明らかにしていない。2件とも今月7日付で、県警は同日、県に通報した。
県警によると、1月の事件では、米兵が知人女性に対し性的暴行を加えた不同意性交の疑い。3月の事件では、別の米兵が基地内で、女性に性的暴行を加えたほか、別の女性に軽傷を負わせたとして、不同意性交と傷害の疑いが持たれている。
いずれの事件も被害を受けた女性が警察に相談し発覚した。米兵2人の身柄は米側の管理下にあり、県警は任意で事情を聴くなど捜査していた。
米兵による性暴力を巡っては昨年、県に情報が共有されていないことが問題となり、県警は昨年7月以降、逮捕や書類送検した段階で県に通報する体制を整えている。
玉城デニー知事は23日、「このような事案が発生したことは大変遺憾。米軍に対して、事件の再発防止のため、より実効性のある対策を実施することを強く求める」とのコメントを出した。