「何かをしないといけない時に来ている」 ロス五輪世代代表コーチが感じる危機感
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2025年04月23日 21:37 サッカーキング

指揮を執った羽田監督「JFA/Jリーグポストユースマッチ」が22日に行われ、U-22 Jリーグ選抜と関東大学選抜が対戦。スコアレスで90分を終え、PK戦で関東大学選抜が勝利した。
プロ入り後、トップチームでの出場機会を得ることができず、試合経験がないままとなる選手が多くなっている現状の課題に対して、日本サッカー協会(JFA)とJリーグが合同で実施した今回の取り組み。U-22 Jリーグ選抜は練習1日、試合1日の計2日間の活動となったが、チームを率いたのはU-20日本代表コーチ、そしてロサンゼルスオリンピック出場を目指す大岩剛監督体制の代表チームコーチも務めることになる羽田憲司が監督を務めた。
試合後、羽田監督は、「いろいろな選手を見たいポジションで見れたことはポジティブ」としつつ、「それぞれチームで置かれている状況などの差は、明らかに大学生との差が見れたなと。そういうのを今後どうしていかければいけないか。協会、Jリーグ含めて考えていると思いますが、こういう機会をもっとやったほうがいいと改めて思いました」と、Jリーグ選抜組の出場機会の無さによるマイナスの影響は大きいと指摘。「やる選手は集まってすぐ(試合)なので難しいとは思う」と前置きした上で、「個の質でも、違いをそこまで圧倒的に見せられていない」「今日のところで彼らが何を気づいたか。それは日常で変えていくしかない。それと自分に矢印を向けてトレーニングしていくしかないです」と、奮起を促している。
今回の活動ではJリーグの試合日程がある合間に2日間だけ活動。スタッフも羽田監督のもと、小野伸二、大谷秀和、菊地直哉、佐藤洋平といった元Jリーガーがコーチを務めたが、指導側も“急造”での陣容にはなった。「どういうタイミングでやるのか、ただやればいいものではないですし、誰が見るのかといった問題も出てくる。課題ではないですが、そういったことをどんどん詰めていかないといけません。ウズベキスタンが強くなっているのは、パリ五輪世代が国内リーグに参加していましたし、今はその選手たちがA代表に行ったりしている。そういった国がどんどん力をつけてきていますし、日本もうかうかしていられません。何かしていかないといけない時に来ていると思います」と、良かった点、悪かった点を含めて、継続する形を模索しながら、最善の解決方法を見つけていく必要があると続けている。
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